株式会社WHERE(本社:東京都千代田区神田、代表:平林和樹)が企画運営する地域に関わりたい、応援したい人がマーケーティングを学び、実店舗販売までおこなう「地域バイヤープログラム」が、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する2024年度のグッドデザイン賞を受賞しました。コンセプトを「マーケーティングを身につけ、地域や生産者を応援」とし、地域との関わり創出・学びと実践の統合・ステークホルダーとの連携などの仕組みづくりが評価されました。
コンセプト背景
地域創生のテーマの一つである東京一極集中の手だてとして、関係人口(観光以上、移住未満)に取り組む自治体が全国で増えている。
一方で関係人口の多くの取り組みの課題として、①活動範囲が限定的(現地でしか活動できない)、②活動がボランティアになりがち、結果として一時的な関わりで終わってしまうケースが多く、継続的な関わりに至っていない。
そこで生産者の魅力を地域外へ伝える役割を担い生産者と個人が協働できるモデルとして、「地域バイヤー」という新しい役割と仕組み(学ぶ機会と販促PRする機会)をデザインしました。
グッドデザイン審査委員による評価コメント
ここ10年で地域に関わりたいという若者が増加した。ただ、どうすれば関われるかがわからなくて、ミスマッチになる場合が多い中、地域バイヤープログラムは、地域と外部の人々を結びつける新しいモデルとして高く評価できる。
特に地域の生産者と個人が協働し、実際に販売活動までを実現している点が素晴らしい。関係人口を増やすための具体的な取り組みとして、地域のマーケティング力を向上させる学習と実践の統合は、持続可能な地域活性化に寄与するものである。
また、ステークホルダーとの連携体制を構築し、異なる利害関係の中でも成果を出している点も高く評価します。
グッドデザイン賞とは
グッドデザイン賞は、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する、デザインによって人々の暮らしや社会を豊かにすることを目的に、1957年に創設された日本を代表するデザイン賞です。
本年度は「アウトカムがあるデザイン」をテーマに掲げ、応募作や作者が描き出す根源的な価値、我々の未来を推し広げる多様な視点と可能性を審査委員全体で丁寧に読み解き、議論を通してここまでのプロセスを深めてきました。
これまでの地域バイヤープログラムの実績
本プログラムでは、生産者を応援するマーケティング力を軸に、個人の学習カリキュラムと販促PRの実践カリキュラムを統合したプログラムとして実施しています。
これまで3期開催し、延べ受講者383名、受講満足度95.8%、ポップアップ販売額(販促PR)約1,143,983円、クラウドファンディング応援総額821,700円の成果をあげています。
実施にあたっても、地域の生産者の販促PRに関わるステークホルダーである地場のまちづくり会社、生産者、大手百貨店、食専門のセレクトショップ等と連携体制を構築。
多くの自治体、企業が官民連携や大企業とベンチャー連携を試みているが、カルチャーの違いや利害の調整等に難航して事業が頓挫することが多いが、私たちは「生産者を応援する、地域に関わる人を増やす」ミッションを掲げて、意思決定をしているため、異なるカルチャーや利害関係の中でも事業を最後まで実現できています。
現在、4期を募集中です。
【HP及びお申込み先】
https://whereinc.co.jp/academy/local-buyer/
(申込〆切:12月1日)