鹿児島県薩摩川内市と株式会社 薩摩川内市観光物産協会、KDDI株式会社の三者は、地域の観光振興ならびに地域活性化を目的とした包括的連携協定を締結したことを発表した。またKDDIは、観光振興推進の実行組織である薩摩川内市観光物産協会との関係を強固にするため、協定締結に合わせて出資も行う。
本協定を通じて、観光行政や観光政策を担う薩摩川内市、地域DMO[※1]として観光マーケティングから観光事業運営を担う薩摩川内市観光物産協会、KDDIの三者が相互に連携し協力し合う事で、より実践的な地域活性化策の立案を図り、魅力的かつ持続可能な地域づくりを目指していく。
【三者包括連携協定の概要】
1. 観光振興に関する事項
KDDIが提供する観光動態分析サービス「Location Trends」を活用した観光客の現状分析結果を活用し、KDDIのグループ会社である株式会社ワイヤ・アンド・ワイヤレスが提供する「TRAVEL JAPAN Wi-Fi」等を活用したインバウンド向けのターゲット広告など、観光振興に向けた総合的な施策を検討します。また、地域産品である甲冑や、西郷隆盛の愛犬「つん」の生まれ故郷である事など、地域の特色や歴史を活かした観光誘客支援策を三者で共同検討し、これまで実施してきた、体験型旅プログラム「きゃんぱく」などの充実を図ります。
2. 物品・サービスの販売促進、新商品開発に関する事項
KDDIが提供するインターネットショッピング (Wowma!、au WALLET Market) や、KDDIのグループ企業である株式会社ルクサが提供する「LUXAふるさと納税」の活用など、同市が持つ地域産品の販路拡大に向けた取り組みを強化します。また、入来麓武家屋敷や甑島など、同市の観光名所を舞台とした体験型コンテンツの開発検討、実現に向けた取り組みを進めます。
3. 地域社会の活性化等に関する事項
上記2項の取り組みを推進し、同市の更なる発展のための現状分析に基づいた新たな観光戦略立案や、地域商品の販路拡大に貢献ならびに地域経済の循環を促し地域社会の活性化に貢献する取り組みを提案し、地方創生の先進的な活動と実践について検討を進めていきます。
[※1]Destination Management Organizationの略で、観光地経営組織のこと。薩摩川内観光物産協会は、観光庁が認定を進める日本版DMO候補法人の一つです。
