内閣官房(まち・ひと・しごと創生本部事務局)及び内閣府(地方創生推進室)は、データに基づく地方創生の取組を推進するため、昨年度に引き続き「地方創生☆政策アイデアコンテスト」を開催する。
応募者は自分が暮らす、または、ゆかりのある地域の現状・課題について「地域経済分析システム(RESAS:リーサス)※1」使って分析し、解決策となるような政策アイデアを提案する。
募集区分は高校生・中学生以下の部、大学生以上一般の部、の2つの部門に分かれており、全国7地域で地方予選(書類審査)を実施する。地方予選を通過した組の中から、全国第一次審査(書類審査)により、最終審査会に進む10組を決定。全国最終審査会でのプレゼンテーション審査を加味した上で、各部門の地方創生担当大臣賞及び優秀賞を決定する。
過去の「地方創生☆政策アイデアコンテスト」にて実際に具体的な取組につながっている事例も出てきている。
【2016年 高校生以下の部:地方創生担当大臣賞】
「長野県の負のスパイラル大問題!!「昆虫食」で解決します!」
長野県松本県ヶ丘高等学校
内田佑香さん、横山瑠奈さん
実際に「昆虫食」の商品化を検討するため、長野県工業技術総合センター(長野県産業労働部の現地機関)内の「しあわせ信州食品開発センター」が、共同で栄養価分析を実施予定(2017年6月)。
【2016年 大学生以上一般の部:地方創生担当大臣賞】
「糸島版マーケティングモデルで地域産業のやる気も出る
~福岡県糸島市に新ブランドを創出し、地域経済を豊かにする~」
岡 祐輔さん(福岡県糸島市)
2016年度より試行している「糸島市マーケティングモデル推進事業」において、岡氏の提案である糸島市産品の販路開拓や広告宣伝、商品開発の一体的実施が実行され、第一弾商品「JF 糸島ふともずく」が発売(2017年4月)。福岡県内の企業や高校と連携し、販路開拓や広告宣伝を推進していく。今後、マーケティング要素毎に様々な主体とコラボレーションを行っていきつつ、糸島市産の様々な食品についてのマーケティングを順次進めていく。
【開催スケジュール】
応募受付期間:平成29年9月上旬~10月下旬
地方予選期間:平成29年10月下旬~11月中旬
全国第一次審査期間:平成29年11月中旬~11月下旬
【応募方法】
提案資料は電子データで20ページ以内にまとめて、コンテストサイト内の応募フォーム(9月頃開設予定)より応募。
開催スケジュールや募集要項等の詳細については、7月頃にコンテストサイト上で公表する予定。
※1:RESAS:リーサス
地域経済分析システム(RESAS:リーサス)は、地方自治体の様々な取り組みを情報面から支援するために、内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局が提供する、産業構造や人口動態、人の流れなどの官民ビッグデータを集約してわかりやすく「見える化」する、ウェブ上のシステムのこと。
・RESAS