3回目の緊急事態宣言で54%の生産者が「売上が減少しそう」と回答。一方で販売戦略を変えてV字回復した生産者も。食べチョクが生産者へ緊急アンケートを実施。
GLOCAL MISSION Times 編集部
2021/04/30 (金) - 18:00

国内産直ECサイトNo.1(※1)の「食べチョク」を運営する株式会社ビビッドガーデン(本社:東京都港区、代表取締役社⻑:秋元 ⾥奈)は、登録している生産者向けに3回目の緊急事態宣言の影響についての実態調査を実施しました。3回目の緊急事態宣言で「売上が減少した/減少しそう」と回答した生産者は54.1%、「まだ読めない」と回答した生産者は23.0%であった。

一方、コロナ禍で1年かけて直販での販売の土台を作り上げた生産者の中には、緊急事態宣言に影響を受けずに売上が上がりそうと回答した方もいた。

210430_3_1.png (49 KB)

(※1)12社の産直ECサイト(生産者が消費者の自宅へ商品を直送することを特徴とする生産者特化型のECサイト)の中で、「お客様認知度」「お客様利用率」「お客様利用意向」「Webアクセス数」「SNSフォロワー数」「生産者認知度」の6つでNo.1を獲得

URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000073.000025043.html

生産者向けに行った3回目の緊急事態宣言の実態調査について

■調査背景
型コロナウイルスの影響を受けている生産者は後を立たず、新型コロナウイルスをはじめとした非常事態によって困っている生産者をまとめた食べチョク内の特集には、今もなお100件以上の商品が掲載されている。

3回目の緊急事態宣言が発令され、生産者への影響は更なる悪化が見込まれる。そこで「生産者のこだわりが正当に評価される世界へ」をビジョンに掲げる食べチョク・ビビッドガーデンとして、現状を正しく把握し、発信していくために実態調査を実施した。

■調査概要
調査対象:食べチョクに登録している全国の生産者
調査期間:2021/4/24(土)17:50〜4/25(日)16:30
調査方法:インターネットによる任意回答
回答人数:418名

緊急事態宣言の売上影響について

・3回目の緊急事態宣言で「売上が減少した/減少しそう」と回答した生産者は54.1%であった。
・「まだ読めない」と回答した生産者は23.0%であった。「都内の飲食店はほぼ全て取引停止になった」「これから本格的に生産が始まるため成り行きがとても心配」など、不安の声を回答する生産者もいた。
・これまでの中では1回目の緊急事態宣言時の売上影響が最も多く、「売上が減少した」と回答した生産者は62.4%に上っている。

210430_3_2.png (46 KB)

210430_3_3.png (49 KB)

3回目の緊急事態宣言で受けそうな影響について

■前田龍珠園(ワイン:山梨県 甲州市)

ワインを販売をしており、今までイベントに出展して新規のお客様に販売をしていましたが昨年からコロナの影響でそれも出来なくなっています。その影響もあり一時期は売上がコロナの前と比較して半減していましたが、緊急事態が解除されて3割減くらいに戻ってきていました。そんな状況の中、今回の緊急事態宣言の発表によりGW中の横浜でのイベントの中止がきまりました。その影響により今後は更に販売が厳しくなる可能性が高いと考えています。

URL:https://www.tabechoku.com/producers/20719

■久保田酒造(日本酒:福井県 坂井市)

コロナの影響で以前と比較して2割~3割ほど売上が減少しています。例えば、春限定のお酒は毎年売り切れていますが、今年は売れ残っています。元々、旅館向けや飲食店向けが売上全体の5割を占めていましたが、それが壊滅的で、今回の緊急事態宣言により旅館や飲食店向けの売上の回復は見込めなくなったと考えています。

URL:https://www.tabechoku.com/producers/20768

コロナ禍で試行錯誤を重ね、V字回復をした事例

​1年以上続くコロナ禍で、以前多くの生産者に影響が出ているが、一方で1年かけて直販での販売の土台を作り上げた生産者の中には、緊急事態宣言に影響を受けずに「売上が上がった/売上が上がりそう」と回答した方もいた。

■佐京園(お茶:静岡県 島田市)

コロナ前はマルシェ(イベント)での売上が毎月60万円ほどありましたが、コロナでイベントが中止になり0になりました。そこで新たに自社ECサイトと産直ECサイトへの登録を進め、販路の変更を試みました。直販の売れ行きが安定してきたため今回の3回目の緊急事態宣言では、昨年よりも売上が増えそうだと思っています。中でも食べチョクは他の産直ECサイトに比べても10倍ほど売上が高いため、本当にありがたいと思っています。

URL:https://www.tabechoku.com/producers/21849

■伊藤農産(柑橘:和歌山県 有田郡)

1回目の緊急事態宣言では市場価格が2割ほどさがり、売り上げも昨年対比で3割ほど減りました。2020年から産直ECサイトでの販売を開始し、今回の3回目の緊急事態宣言では直販の土台が出来上がったため、売り上げは上がりそうだと思っています。

URL:https://www.tabechoku.com/producers/22497

3回目の緊急事態宣言を受けて食べチョクが行っている支援

食べチョクでは今回の緊急事態宣言を受け、4/24(土)より以下2つの支援策を開始した。

210430_3_4.png (38 KB)

■4月分の売上を生産者へ早期入金

「希望する生産者への2021年4月分の売上の早期入金」を実施。生産者に振り込む4月分の売上は、通常5月末支払いですが、緊急事態宣言の発令を受け、入金日を21日短縮し5月10日(月)にした。

■まとめ買いがお得になる「まとめ買い補助プログラム」

まとめ買いがお得になる「まとめ買い補助プログラム」。ゴールデンウィークも間近に迫り、おうちで食卓を囲む方も多いと想定しています。食べチョクで生産者のこだわり食材を期間内に一定金額以上購入した方全員にクーポンを付与し、まとめ買いを補助するプログラムである。

食べチョクの「生産者非常事態サポート室」について

210430_3_5.png (472 KB)

■概要

・新型コロナウィルスによる百貨店や飲食店・イベントなどからの仕入れ減

・盗難や除草剤散布などの犯罪による被害

・台風や豪雨などの自然災害

・気温上昇や日照不足などの気候変動による価格の乱高下

上記のような外部要因によって影響を受ける生産者状況を正しく把握・発信しサポートしていくために「生産者非常事態サポート室」を常設している。

URL:https://www.tabechoku.com/feature_articles/sos_support_program

■サポート内容

(1)特設ページ・商品一覧ページの開設

(2)SNSやプレスリリースによるリアルタイムな情報発信(#農家漁師からのSOS)

(3)予約商品などの出品サポート

(4)その他、必要な支援の提供

Glocal Mission Jobsこの記事に関連する地方求人

同じカテゴリーの記事

同じエリアの記事

気になるエリアの記事を検索