株式会社LASSIC(ラシック)(以下「LASSIC」)が運営する、「場所に依存しない働き方」を推進・支援する情報を発信するWEBメディア「テレワーク・リモートワーク総合研究所(テレリモ総研)」は、『オフィスと自宅の働きやすさ』に関するアンケート調査を全国20歳〜65歳の男女を対象に実施しました。
オフィスと自宅の働きやすさ』に関するアンケートについて
コロナ禍の影響もあり、自宅などで作業を行うテレワークという働き方が日本でも一般的になりつつあります。
主に自宅で作業をすることになるテレワークですが、オフィスと自宅ではどちらのほうが効率よく働くことができるのでしょうか。
今回は、3つのアンケート結果をもとに検証しました。
Q.会社と自宅、どちらが働きやすいですか。
働きやすさに関するアンケートの結果、男性はやや「圧倒的に会社」「どちらかというと会社」と答えた方が多かったものの、オフィスのほうが働きやすい方、自宅のほうが働きやすい方はおおよそ半々であることが分かりました。
意見が分かれたことから、テレワークとオフィスワークでそれぞれの働き方におけるメリットを検証。まず注目したのが、テレワークの良かった点に関するアンケートです。
Q.テレワークの良かった点をお知らせください。(複数回答可)
アンケートでは、「仕事に集中できるので生産性が上がった」と回答されている方が男性18.64%、女性16.57%で、全体の3割を超える結果となりました。
また、「通勤でのストレスがなくなった」と回答された方は男女ともに6割を超え、「人間関係のストレスがなくなった」という方も男性が2割以上、女性は3割以上にのぼりました。2人に1人がテレワークによってこれまで抱えていたストレスが軽減されたと感じている点は、自宅の働きやすさに軍配が上がる要素となりそうです。
一方、テレワークのデメリットを検証することで、オフィスワークのメリットが見えてきました。
Q.テレワークの悪かった点をお知らせください。(複数回答可)
「周囲のノイズ、騒音が気になる」(男性10.57%、女性11.18%)や、「家族の目が気になる(男性11.47%、女性10.79%)」といった回答は、作業の集中を妨げる要因となっている可能性があります。
また、男性の14.16%、女性の16.76%が「インターネット回線が不安定でストレスになる」と感じているという結果も出ており、自宅のインターネット環境が業務に最適化されていないことでストレスの要因となってしまっているようです。
居住空間である自宅で仕事をする場合、作業環境には個人差があるため、状況によっては集中しづらさを感じてしまうのではないでしょうか。改善するための設備投資も手間やコストが発生します。その点、オフィスは働く場所であることを前提に設計されているため、作業環境が整備されているのは大きなメリットと言えそうです。
メリットとデメリットを理解したうえで、働きやすい選択ができる世の中へ
今回の検証では、オフィスと自宅、どちらが働きやすいですかというアンケート対して、ほぼ半々に回答が分かれる結果となったことから、それぞれのメリットデメリットを比較してきました。
「働くことに特化したオフィス」と「ストレスフリーな自宅」、どちらが働きやすいと感じるかは、働くうえで重視することの優先順位によって変動します。それぞれ仕事効率に関するメリットとデメリットを理解し、自分に合った環境を選択できるようになれば、より生産性の高い働き方が実現できそうです。
とはいえ、今まで多くの方にとって、そもそも「オフィスとテレワーク、どちらのほうが働きやすいか」という選択肢自体がなかったのが実情です。それが、近年のテレワーク普及によって働き方が多様化し、オフィスで働くことが当たり前だった方もテレワークのように場所を選ばず活躍できる世の中になりつつあります。
令和の時代は、「自分にとって最適な働く環境を選択できるかどうか」が仕事選びの重要な要素の一つとなってくるのではないでしょうか。
調査概要
調査期間:2020年9月1日~2020年9月4日
調査対象:全国20歳〜65歳のテレワーク/リモートワークを経験したことがあるワーキングパーソン男女1077名
調査方法:インターネット調査
出典元:https://www.lassic.co.jp