キャリアに特化したコーチング・サービスを提供するポジウィル株式会社(本社:東京都港区、代表:金井芽衣)は、個人のキャリア自律における課題を抽出する「POSIWILL CAREER診断(以下、ポジキャリ診断)」を2021年11月より提供開始しました。本診断は、同社が提供するキャリアに特化したコーチング・サービス「POSIWILL CAREER」の有料サービス利用者に対して実施いたします。
背景
<社会背景>
「VUCA時代」といわれるように、社会の変化が激しく予測が難しくなっている昨今。企業に依存せず、個人が自ら主体的にキャリア開発をする「キャリア自律」が重要視されています。政府による働き方改革の推進、経済界による日本型雇用の制度転換、そして今回のコロナ・パンデミックによるハイブリッド・ワークという歴史的転換を迎え、働く個人は社内外での副業・兼業、転職など、多様なキャリア選択が可能となってきました。今後、個人が自発的にキャリア自律について考え、持続的にキャリアを形成していく必要性がますます高まっていきます。
<個人の課題の明確化>
個人がキャリア自律について考え、持続的にキャリアを形成していくにあたり、自身の課題を明確にすることが非常に重要です。ポジウィルが過去実施した「企業に求める軸に関する意識調査※」によると、「自分に向いている仕事」や「夢中になれる仕事」に関する漠然とした不安や悩みを抱えており、自己理解が不足している人が多いことが分かりました。漠然とした悩みを的確に言語化し、向き合うべき課題を明確化する必要性があります。
※「企業に求める意識調査」2021年6月実施:ポジウィル株式会社
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000047109.html
「ポジキャリ診断」概要
キャリア自律における個人の課題を抽出し、不安及び懸念点を解消するために「ポジキャリ診断」の提供を開始します。
提供対象:「POSIWILL CAREER」有料サービス利用者
提供期間:2021年11月よりサービス利用開始の方
提供方法:インターネット
提供内容:6カテゴリ全60問のキャリア自律に関する診断シートを、有料サービスの利用前後に実施。
<アンケート詳細>
キャリア自律度を判定するための6カテゴリ全60問の診断シート
- 過去の自己承認ー過去の経験への自己認識を明確化することで、これまでの人生を受け入れる
- 現在の自己投入ー現在のライフイベントを見つめ、より良き向きあい方に踏み出す
- 現在の仕事ー目の前の業務や仕事について把握し、自ら主体的に働く状態をつくりだす
- お金と健康ー経済面と健康面の双方の状態を認識し、セルフ・ワークライフバランスを整える
- 人間関係ー家族、友人、同僚などの関係性を理解し、より良き人間関係を構築していく
- 将来の自己展望ーこれからのキャリア展望を構想し、具体的な一歩を着実に計画していく
「ポジキャリ診断」開発背景 ー開発責任者・法政大学キャリアデザイン学部教授 田中研之輔
キャリア形成に関する診断ツールの多くは、「パーソナリティ」や「適性」に着目してきました。キャリア開発の視点から考えるとこれらは「静的な分析(Static Analytics)」になります。個人の「変わらないもの」を抽出し見定めることを通じて、その個人にあった仕事や働き方を探してきたのです。また、キャリア開発支援者は、変わらない特性を軸に「適職」をフィットさせ、支援アドバイスをしてきました。
しかし、これからのキャリア形成のポイントは、アダプタビリティです。つまり、変化していく社会に適合していくしなやかさを持つことです。最新のキャリア知見では、エドガー・シャインが提唱する「キャリア・アンカー」すらも、キャリア形成の過程で「変わっていく」ものだと解釈がなされています。
そこで「ポジキャリ診断」では、「動的な分析(Dynamic Analytics)」に重きをおき、自らキャリアを形成していく行動変容を数値化する指標を確立させました。キャリア形成に関連する行動因子を抽出し、行動変容を把握する設問群を構築しました。
設問群のプレ調査を実施し、各設問群の数値の検討を重ね、今回の提供開始に至りました。「ポジキャリ診断」は、個人の自律的なキャリア形成の行動変容の過程を可視化するツールです。個人の行動変容を経年で把握していく「パルスサーベイ」としての利用も可能です。まずは、ベータ版のローンチとなります。個人の診断結果をもとに、設問群の更なる精緻化と、個人のキャリア形成過程において行動変容を促すキードライバーの特定も進めていきます。
「ポジキャリ診断」と「POSIWILL CAREER」を有機的に連関させることで、個人の自律型キャリアを的確に支援していくことが可能になります。また、客観的な数値としてキャリア・コンディションを分析することができるので、今後は、キャリア形成過程のデータ分析も可能となります。
「ポジキャリ診断」は、個人のキャリア形成における行動変容に着目した動態分析に基づく診断ツールであり、国内初の取り組みです。「ポジキャリ診断」のさらなる開発とアップデートに大きな期待を寄せています。
今後の展開
「ポジキャリ診断」を通じて個人のキャリア自律における課題をより明確にすることが可能になりました。このデータを活用し、一人ひとりの課題に向き合いながら、より納得感のあるキャリア選択を支援できるようなサービス提供を目指していきます。
また、今後はポジウィルキャリア診断のデータについて随時発信することで、個人/企業におけるキャリア課題解決推進につなげ、一人ひとりがキャリア自律に向き合いながら働くことができる社会の実現を目指してまいります。
調査結果の提供について
調査結果は随時リリースにて掲載いたしますが、アンケート項目の詳細とβ版の回答状況をご用意しております。現状の詳細情報が必要な方につきましては、お気軽にポジウィル広報・齋藤(E-mail:ai_saito@posiwill.co.jp)までお問い合わせください。なお、メディアの方限定での提供となりますのでご了承ください。