株式会社ビズヒッツ(本社:三重県鈴鹿市、代表取締役:伊藤 陽介)は、マイペースだと感じている男女503人を対象に「マイペースな人に向いている仕事に関する意識調査」を実施し、そのデータをランキング化いたしました。
詳細はこちら( https://bizhits.co.jp/media/archives/23848 )
あなたは他人から「マイペースだよね」と言われたことがありますか。
周りに流されず、自分で考えて動けるのはステキな長所ですよね。
しかし職場では「もっと周りに合わせて、同じペースで動いて」「空気を読んで」と言われてしまうことも。
「マイペースだから、会社で働くのは向いていないのかな…」と悩んでしまう人も多くいます。
そこで今回、株式会社ビズヒッツ( https://bizhits.co.jp/ )が運営するビジネス上の問題解決を考えるメディアBiz Hits( https://bizhits.co.jp/media/ )は、マイペースだと感じている男女503人に「マイペースな人に向いている仕事」についてアンケート調査を実施。
その結果をランキング形式でまとめました。
調査概要
調査対象:マイペースだと感じている人
調査日:調査対象:2021年12月27日~2022年1月10日
調査方法:インターネットによる任意回答
調査人数:503人(女性260人/男性243人)
回答者の属性
調査結果サマリー
・マイペースが原因で仕事に支障が出たことがある人は53.3%
・マイペースな人が仕事で苦痛を感じるのは「仕事に期限があるとき」
・マイペースな人に向いている仕事1位は「クリエイティブ系」
マイペースが原因で仕事に支障が出たことがある人は53.3%
まず「マイペースが原因で仕事に支障が出た経験の有無」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。
「マイペースが原因で仕事に支障が出たことがある」と答えた人が53.3%でした。
半数以上の人が仕事に影響が出て困っていることが伺えますね。
具体的にどんな支障が出たのか、口コミをもとにして紹介いたします。
【マイペースが原因で支障が出た人の口コミ】
- 締め切りに間に合わない(20代/女性)
- 想定していた以上に仕事に時間がかかり、他のスタッフに怒られたことがある(20代/女性)
- 急がなくてはいけない仕事を自分のペースでやってしまった(30代/女性)
- 仕事の納期が守れない。みんなが頑張って取り組んでいる中で一人だけマイペースにやっていて、雰囲気が悪くなった(30代/男性)
- マイペースなために「協調性がない」「空気が読めない」と言われることがある(40代/男性)
「納期に間に合わなかった」「進捗が遅れた」「周りの人をイライラさせてしまった」などの回答が寄せられました。
マイペースな場合、うまくいかないと仕事だけではなく職場の人間関係でも影響があるようです。「周りに迷惑はかけていないが、自分のペースで仕事できないのでストレスがたまる」という悩みを抱えている人もいました。
マイペースな人が仕事で苦痛を感じるのは「仕事に期限があるとき」
続いて「マイペースな人が仕事で苦痛を感じるのはどんなときですか?」と聞いたところ、回答は以下のようになりました。
1位は「仕事に期限があるとき(108人)」です。
2位は「チームで仕事するとき(68人)」、3位「急かされるとき(55人)」と続きます。
全体的に「自分のペースを乱されるシチュエーション」「自分のやり方で仕事できないシチュエーション」が多くランクインしました。9位以下には「コミュニケーションが苦痛」「職場の食事会などの付き合いが苦痛」など、人間関係に関する回答も入っています。では、4位以降のランキングの解説も含めて、具体的な回答を紹介いたします。
【 1位 仕事に期限があるとき 】
- 人から頼まれる仕事で納期が決められているものは苦痛に感じる(20代 男性)
- 業務に時間制限があるときは、自分のペースが乱されるので嫌です(30代 女性)
- 期限付きの仕事は自分に対してのプレッシャーがきつくなるのでダメですね(50代以上 男性)
時間制限や納期があると自分のペースが乱れたりプレッシャーが大きくなるため、苦痛を感じるという人が多数。特に「至急の仕事を頼まれた」「突然納期の短い仕事が入ってきた」などの場合には、スケジュール変更も伴うため大きな苦痛を感じるでしょう。またマイペースな人の中には、スピードより質を重視する人もいます。そのため「満足行くクオリティに仕上げるため時間をかけたいのに、納期が…」とストレスを感じるのでしょう。
【 2位 チームで仕事するとき 】
- 2人以上で作業するとき(20代 男性)
- 周囲の人とコミュニケーションをとりながら一緒に進めていく仕事をするときです(30代 女性)
- 何人かで組になってする作業です。どうしても比べられてしまうので、マイペースでやれません(40代 男性)
チームで動くことによって自分のやり方やペースが乱されるため、苦痛を感じる人が多いとわかりました。「他の人に迷惑をかけないように気を使うのでストレス」と、周囲への気遣いで疲れてしまう人も。また、マイペースの人の中には「競わされたり比べられたりするのがイヤ」と思う人もいます。そのため共同作業ではメンバーと自分を比べてしまい、苦痛に感じている人もいると推測されます。
【 3位 急かされるとき 】
- 作業を急かされたとき。急かされると丁寧に仕事できず、テキトーになってしまう(20代 男性)
- 上司から「もっと作業を早くして」と言われるとき(30代 男性)
- 「早くやって」「急ぎで」などと言われるとキャパオーバーでパニックになってしまう(50代以上 女性)
自分なりに急いでいるときに「もっと早く」と言われると、「これ以上は無理だよ」「自分って作業が遅いのかな」などと感じ、ツラくなりますよね。周りの人にイライラされると、「自分のせいでイライラさせてしまっている」などと落ち着かない気分にもなるでしょう。「急かされると仕事の質が下がる」「ミスが多くなる」という回答もありました。
【 4位 予定が変わったとき 】
- 予定にない仕事を横から入れられたとき(20代 女性)
- 今やっていることの他に仕事を頼まれると、ペースが崩れて苦痛に思う(30代 女性)
- 想定外の急ぎ仕事が割り込んでくること(40代 男性)
仕事をしていると「この仕事、急ぎでお願い!」などと、想定外の急な仕事が入ってくることもありますよね。また営業職や接客業などは、顧客の都合で予定が変更されることも多々あります。予定変更で自分のペースを乱されるため、苦痛に感じる人が多いようです。
【 5位 周りに合わせるとき 】
- みんなのペースと合わせなきゃいけないとき(20代 女性)
- 何でもかんでも周りに合わせて仕事しないといけないとき(30代 男性)
- 人に合わせないといけないとき。気の合わない人のときは、とくにキツい(40代 男性)
仕事であれば、同僚や顧客のペース・やり方に合わせるべき場面はあります。ただ「いつも周りに合わせるよう求められる」「本来の自分とはまったく違うペースで仕事しなくてはいけない」というような場合には、大きなストレスを感じてしまいますよね。周りが自分より早くても遅くても苦痛だと感じるようです。
【 6位 仕事が多いとき 】
- やることが多すぎるとき(20代 女性)
- マルチタスクで仕事をこなさないといけないとき(30代 男性)
- 一気に大量の仕事を依頼されるときです(40代 女性)
とくに「複数の仕事を同時並行するのが苦痛」という人が目立ちました。本当はひとつひとつ丁寧に取り組みたいのに、効率よくスピードをあげて取り組むよう求められるため苦痛と感じる人が多いようです。
【 7位 細かく指示されるとき 】
- 上司の指示どおりに動かなければならないとき(20代 女性)
- 仕事の進め方やスケジュール感を細かく決められるときです(30代 男性)
- 決まった手順やルールで仕事をしなければならない仕事のとき。自分なりのアレンジが使えないとき(40代 女性)
マイペースな人は自分で裁量をもてる仕事で力を発揮しやすく、細かく指示されるのは苦手なケースが多いです。指示やマニュアルが細かすぎると、自分のやり方で進められないので窮屈に感じてしまいます。周りがよかれと思ってアドバイスしても、「流儀を押し付けられて苦痛」と感じてしまうこともあります。
【 8位 自分の仕事が遅いとき 】
- 同僚のペースについていけないとき(30代 女性)
- 周囲のメンバーが素早く仕事を片付ける中、一人取り残されたように感じることが多い(40代 男性)
- 仕事をこなしていくスピードが、新人社員より遅いときです(50代以上 男性)
「マイペース=仕事が遅い」というわけではありません。
しかし周りとのスピード差を感じて劣等感を抱いてしまう人も多いとわかりました。周りが自分より早く仕事を片付けていると「どうして自分だけ遅いのだろう」と落ち込んでしまいますよね。また「周囲から仕事が遅いと言われて苦痛」と答えた人も7人(17位)いました。
マイペースな人に向いている仕事1位は「クリエイティブ系」
「あなたが経験した『マイペースな人に向いている仕事』を教えてください」と聞いたところ、回答は以下のようになりました。
1位は「クリエイティブ系(58人)」です。
2位以下は「事務職(42人)」、3位「営業職(41人)」と続きます。
全体的に「一人で集中できる仕事」「他人に干渉されにくい仕事」が目立ちます。
職種問わず「自営業・フリーランス」「在宅ワーク・内職」と答えた人も多くなりました。
クリエイティブ系やライターも、フリーランスや在宅で働きやすい職種ですよね。
では、それぞれの仕事について具体的な回答を紹介いたします。
【 1位 クリエイティブ系 】
- 動画制作、イラストレーター。会社に就職しなくてもいいから。人を気にせずに一人で作業できるから(20代 女性)
- 動画編集者。期限を自分で決められる(30代 男性)
- アーティスト。好きな時に作品を作ればいいから(40代 男性)
「自分の作業に集中できる」「納期は守らないといけないが、自分のペースで作業できる」などの回答が寄せられています。またクリエイティブ系だとフリーランスとして働ける可能性が高まるのもポイントのようです。
【 2位 事務職 】
- 製造業の事務職。突発的な仕事が少なく、比較的マイペースに仕事を進められるから(20代 女性)
- 事務員。基本的にパソコンに向き合うことが多く、人との関わりが少なく感じるから(30代 男性)
- 経理事務。締め日など多少仕事量に緩急はありますが、基本的に自分のペース配分で仕事できます(40代 男性)
事務職は仕事を一通り覚えるまでは大変ですが、慣れてしまえば自分のやり方とペースで仕事をこなせます。ただ、一般事務は「電話対応」「来客対応」なども求められます。「マルチタスクが苦手」「集中が途切れるのはイヤ」という方は、担当業務以外の仕事が少ない職場を選びましょう。
【 3位 営業職 】
- ルート営業。結果を出せば自分の配分で仕事ができる(20代 男性)
- 営業職。他人から干渉されることが少ない(30代 男性)
- 広告代理店の営業。自分でスケジュールを調整しやすいのでマイペースな人にはおすすめです(40代 女性)
営業職はプロセスよりも結果を重視される仕事。そのため仕事の進め方やスケジュールは、営業職ひとりひとりに任されている傾向があります。自分でスケジュールや仕事の進め方を決めるのが好きな人に向いていますね。外回りに出てしまえば一人になるので、上司や同僚に干渉されることもありません。
【 4位 工場・製造系 】
- 工場。簡単な作業の工場ならスピードも上がるので(20代 女性)
- 単純な流れ作業。自分のペースで黙々と作業が進められる(30代 女性)
- 製造の最終検査・検品・バグ出し等の工程。素早さより慎重さと丁寧さが求められるため、慣れればマイペースでも成果を出せる(40代 男性)
工場ではそれぞれが自分の作業に集中しているので黙々と作業に取り組むことが出来ます。ライン作業では周りのスピードを見て合わせる必要があるものの、「単純作業なのでコツが掴めればついていける」という意見も。じっくり丁寧にやりたい人には、「検査や検品の工程」なども向いています。
【 5位 ライター 】
- 自分のペースでできるから(20代 男性)
- 在宅でのライター業。納期を守れば自分のペースで仕事できるし、他人に干渉されることがほとんどない(30代 女性)
- 締め切りさえ守れば時間や場所等の拘束がないから(40代 女性)
ライティングでは期限内に求められるクオリティの記事を提出できればよく、プロセスを監視されるわけではありません。そのため一人でコツコツと作業するのが好きなマイペースな人には向いています。フリーランスとして働きやすいのも、ライターのメリットです。
【 同率5位 自営業・フリーランス 】
- 自営業であれば、マイペースであっても他人に迷惑がかからない(20代 男性)
- 自分で時間配分を決められるから(30代 女性)
- フリーランスなら色々な職種があり、個性も生かせる(40代 女性)
「職種問わず、何らかの自営業やフリーランスがおすすめ」と答えた人も多くなりました。自営業・フリーランスであれば、ある程度自分のペースで働けるからですね。自分で仕事へのモチベーションを保てる人なら、自営業は向いています。ただ、仕事がうまくいかなくなってしまった場合の収入減などのリスクは、自分で背負う必要があります。
【 7位 在宅ワーク・内職 】
- 自宅で仕事できてノルマがなく、人間関係も直接会うよりは考えなくて済むため(20代 男性)
- 人との関わりが少なく、自分で仕事量を決められ、時間配分も自分の思うように決められるから(30代 女性)
- 自分の都合のよい時間やペースでできる(40代 男性)
職種や雇用形態を問わず「在宅でできる仕事がマイペースな人に向いている」と考える人も多いとわかります。自宅で仕事していると、オフィスにいるときよりも同僚から話しかけられたり、電話対応したりする機会が減りますよね。そのためペースを乱されにくく、他人を気にする必要がありません。
【 8位 倉庫・軽作業系 】
- 化粧品の包装。急いでやるよりも丁寧にやった方が喜ばれるから(29代 女性)
- ネット通販のピッキング・梱包・発送作業。量がある程度決まっているのと、自分のペースで仕事できるので(30代 男性)
- シール貼り。単独作業なので人とのペース差を気にする必要がない(40代 女性)
ピッキングやシール貼りなどの軽作業は、作業内容を間違えないように注意さえしていれば、マイペースに行える職場が多いです。「今日の出荷分は時間内に終える必要がある」など一定のノルマはありますが、「比較的時間に余裕がある」「急かす人がいない」という体験談もありました。それぞれが担当作業に集中するので、周りの人を気にする必要もありません。
【 同率8位 接客・販売・飲食業 】
- 空いている弁当屋のアルバイト。お客さんが少ないのでその時間に割り当てられた仕事を自分のペースでできるから(30代 女性)
- コンビニ。レジや品出しを自分のペースで黙々とできるため(40代 男性)
- レンタルビデオ店の受付。来たお客さんに対応すればいいだけなので(50代以上 男性)
相手に合わせないといけない接客の仕事はマイペースな人には向いていないように思えますが、意外に票を集めました。回答をじっくり読むと「比較的空いているお店」「常連さんが多い小さなお店」での仕事を薦める人が多いとわかります。図書館など、急かすお客さんが少ない職場が向いていたと回答してくれた人もました。
【 10位 配送・ドライバー 】
- 配達業務。時間制限はあるが、比較的余裕がある(20代 男性)
- 荷物や定期便の配達員。ノルマはあるものの、自分のペースで進められる(30代 女性)
- ルート配送。基本一人で配送するから他人に気を遣わない(40代 女性)
ドライバーは基本的に一人で行う仕事なので、他人に気を使わないというメリットがありますね。配達時間の決まりはあるものの、自分のペースで配達できる職場も多いようです。また「危険物を扱う場合、スピードよりも安全第一の現場ばかり」という体験も寄せられています。
【 まとめ 】
マイペースな人503人にアンケートを実施したところ、マイペースが原因で仕事に支障が出た人は53.3%でした。マイペースが原因で納期に間に合わなかったり、人間関係に支障が出たという回答が寄せられました。
またマイペースな人が仕事で苦痛を感じるとき第1位は「仕事に期限があるとき」。とくに「期限が近く、仕事のペースをあげないといけないときにペースを乱されてツライ」という人が多くなっています。
マイペースな人に向いている職業1位は「クリエイティブ系」。
職種問わず「フリーランス」「在宅ワーク」を挙げた人も目立ちました。