株式会社ビズヒッツ(本社:三重県鈴鹿市、代表取締役:伊藤 陽介)は、仕事を辞めてから転職活動をした男女500人を対象に「仕事を辞めてからの転職活動に関する意識調査」を実施し、そのデータをランキング化しました。
詳細はこちら( https://bizhits.co.jp/media/archives/24212 )
「退職してから転職活動したいけど、収入面などデメリットが大きいのでは」と不安に思っている人もいるのではないでしょうか。
そこで今回、株式会社ビズヒッツ( https://bizhits.co.jp/ )が運営するビジネス上の問題解決を考えるメディアBiz Hits( https://bizhits.co.jp/media/ )は、仕事を辞めてから転職活動をした男女500人に「仕事を辞めてからの転職活動」についてアンケート調査を実施。
その結果をランキング形式でまとめました。
調査概要
調査対象:仕事を辞めてから転職活動をした経験がある人
調査日:2021年12月16日~24日
調査方法:インターネットによる任意回答
調査人数:500人(女性307人/男性193人)
調査結果サマリー
- 仕事を辞めてから転職活動をするメリット1位は「十分な時間がとれる」
- 仕事を辞めてから転職活動をするデメリット1位は「収入が減る・なくなる」
仕事を辞めてから転職活動をするメリット1位は「十分な時間がとれる」
仕事を辞めてから転職活動をした経験がある500人に「仕事を辞めてから転職活動をするメリットは何ですか?」と聞いたところ、回答は以下のようになりました。
上位10位までをランキング形式で紹介します。
ダントツの1位は「十分な時間がとれる(258人)」です。
2位以下は「スケジュール調整しやすい(141人)」、3位「リフレッシュ・リセットできる(55人)」と続きます。
全体的に「時間にゆとりがあることによるメリット」が多く寄せられました。
では4位以降のランキングの解説も含めて、具体的な回答を紹介します。
【 1位 十分な時間がとれる 】
- ゆっくりと時間をかけて会社の下調べができるなど、片手間にならずに集中できる(転職時29歳 女性)
- 時間にゆとりが生まれ、転職活動に専念できること(転職時32歳 男性)
- どこの会社がよいか考える時間が十分にあること(転職時49歳 女性)
退職してからだと転職活動に専念できるため、「求人探し」「企業研究」「応募書類の準備」「面接対策」の時間が十分にとれます。
腰を据えて転職活動に取り組めるのは、大きなメリットですね。
企業研究や面接対策の時間が多く取れることから、「短期間で内定をもらえて効率がいい」という意見もありました。
【 2位 スケジュール調整しやすい 】
- 拘束時間がないので面接などの約束をしやすいところ(転職時23歳 女性)
- 時間の融通がきくので、先方の日程に合わせやすい(転職時32歳 女性)
- 平日に企業面談のスケジュールを設定できる(転職時42歳 男性)
面接はたいてい平日に行われるため、在職中だと「希望企業と面接日程の調整ができず、応募を断念せざるを得ない」というケースも。
スケジュール調整がしやすければ平日昼間に面接を受けられ、在職中のライバルよりも早く選考が進められる可能性があります。
またスケジュール調整がしやすいと、受ける企業を増やせるというメリットもありますね。
【 3位 リフレッシュ・リセットできる 】
- 辞めた直後は、社会から離れられた解放感を感じられる(転職時25歳 女性)
- 気持ちを新たに就職活動に専念できること(転職時30歳 女性)
- 平日の帰省や旅行など、これまでできなかったことができて、リフレッシュできる(転職時42歳 男性)
退職する際には「退職前の有給消化」など、長期的な休みをとる人も多いです。
そのため「次の勤務開始までの期間を、自分の好きに使えてリフレッシュできる」という人が多数。
具体的には「旅行した」「趣味の時間をもてた」などの回答が寄せられています。
退職することで心機一転し、新たな気持ちで転職活動や次の仕事に取り組める効果があるのですね。
【 4位 即日勤務が可能 】
- 採用時に即日勤務ができる(転職時26歳 女性)
- 面接で「すぐにでも働けます」とアピールできる(転職時31歳 男性)
- 行きたい職場を見つけた時、すぐ出勤できるので有利になる(転職時39歳 女性)
早期入社ができるというのは、採用する企業側にとっても大きなメリット。
そのため、優秀かつ離職中の人材であれば、採用までのスピードが早くなる可能性があります。
「急募」の求人にも応募できますね。
【 同率 4位 自分を見つめ直せる 】
- 本当にやりたいことを探す時間ができる(転職時26歳 男性)
- 自分と向き合う時間がじっくりとれる(転職時32歳 女性)
- 頭や心の中を整理する時間が持てる(転職時47歳 女性)
在職中だと仕事が忙しく、将来のキャリアプランや目標をじっくり考える時間はとりにくいものです。
一方で退職してからだと、自分を見つめ直す時間をしっかりとることができます。
自分を見つめ直したうえでの転職活動なら、転職先への満足度も高まるのではないでしょうか。
【 6位 精神的なゆとり 】
- 仕事に追われずに転職を進められるので、心や時間にかなり余裕ができる(転職時24歳 女性)
- 「現職と転職活動を並行しておこなう」「辞めるまでに次を決めなければならない」という精神的なしんどさがない(転職時28歳 女性)
- 気持ちが落ち着いている状態で探せる(転職時35歳 男性)
退職後は「落ち着いて転職活動できる」と感じた人が多数。
とくに「現職がかなり忙しい」「現職のストレスが大きい」という人にとっては、退職後の転職活動はメリットが大きいでしょう。
【 7位 スキルアップの時間がとれる 】
- 資格を取るための時間が確保できました(転職時23歳 女性)
- チャレンジしたい職業があった際、勉強したり資格取得したりする時間がとれる(転職時32歳 女性)
- 転職先がなかなか見つからない場合は、職業訓練を受けるなどしてスキルアップできる可能性がある(転職時39歳 男性)
退職後は時間の余裕があるので、資格取得やスキルアップに取り組みやすいです。
資格を取れば、転職活動でのアピールポイントにもなります。
実際に「資格をとったのでスムーズに採用が決まった」という体験談も複数寄せられています。
仕事を辞めてから転職活動をするデメリット1位は「収入が減る・なくなる」
では仕事を辞めてから転職活動をするデメリットな何でしょうか。
退職後に転職活動をした500人に「仕事を辞めてから転職活動をするデメリットは何ですか?」と聞いたところ、回答は以下のようになりました。
上位7位までをランキング形式で紹介します。
仕事を辞めてから転職活動をするデメリットの第1位は、ダントツで「収入が減る・なくなる(276人)」でした。
2位は「焦り・不安が大きい(154人)」、3位「妥協してしまう(47人)」と続きます。
「収入が減ったために焦りや不安が生まれ、焦っているから妥協して転職先を決めてしまう」という姿が想像できます。
つまりデメリットの大半は「収入がなくなること」が理由だと言えるでしょう。
では4位以降のランキングの解説も含めて、具体的な回答を紹介します。
【 1位 収入が減る・なくなる 】
- 金銭面の心配が増えること(転職時25歳 女性)
- 貯金が十分ある人以外は、生活費に対する不安は拭えないと思います。失業保険が出るとはいえ、厳しい生活を強いられました(転職時29歳 女性)
- 収入がなくなるので、生活の不安を感じる。収入がなくなることが一番のデメリットであると思います(転職時40歳 男性)
転職活動中は生活費だけではなく「面接時の交通費」などもかかりますので、金銭面での心配は大きくなります。
「貯金はどんどん減っていくのに、転職先が決まらない」という状況だと、不安が募って妥協して転職先を決めてしまうことも。
退職してから転職活動する場合には、十分な貯金を用意しておきましょう。
最低でも、失業給付が受け取れるまでの3ヶ月分は必要です。
【 2位 焦り・不安が大きい 】
- 辞めて数週間経った頃から、急に焦る気持ちになる。「とにかく早く次の仕事を見つけなければ」と冷静さを失う(転職時25歳 女性)
- 「すぐに決まらなかったらどうしよう」という不安が日に日に大きくなる(転職時29歳 女性)
- 就職活動が長期化すると、精神的・経済的に負担が増える(転職時44歳 男性)
就職活動が長期化すると、精神的・経済的に負担が増える(転職時44歳 男性)とくに転職活動が予想より長くなってくると、強い焦りや不安を感じる人が多いです。
具体的には「貯金がなくなったらどうしよう」「どこからも内定が出なかったらどうしよう」といった不安ですね。
メリットのランキングには「精神的なゆとりがもてる」が入っていたので、矛盾しているように思えます。
このような結果が出たのは「短期で転職先が決まるなら時間・精神的にゆとりがあるが、長期化すると焦りが大きくなる」という理由からだろうと推測できます。
【 3位 妥協してしまう 】
- 妥協して転職先を決めてしまうこともある(転職時27歳 女性)
- 焦りが出て、若干条件などを妥協してしまう(転職時38歳 女性)
- 無収入の状態が続くと「なんでもいいから早く就職したい」と考えてしまいます(転職時45歳 男性)
転職活動が長引くと、焦りや不安から条件を妥協してしまう人もいます。
「正社員希望だったが、非正規雇用で入社する」「希望の職種を断念する」などですね。
しかし妥協すると結局、転職先でやりがいがもてず短期間で再度転職するということも起こりえます。
【 4位 転職活動で不利になる 】
- 転職先からは「計画性がない」と思われてしまうようです(転職時27歳 男性)
- 履歴書に空白期間ができることで、転職自体が不利になってしまう場合がある(転職時39歳 男性)
- どこの会社も「どうして辞めたのか」を聞いてきます。辞めてからの転職活動は本当に厳しかったです(転職時42歳 女性)
転職活動を開始する前に退職すると、「計画性がない」「ツライことがあったらすぐ辞めてしまう」などと受け止められる可能性があります。
そのため「退職した理由」や「ブランク」の説明はきちんとできるようにしておくべきですね。
資格取得、留学、介護など家庭の事情といった理由なら、マイナスになりにくいでしょう。
【 5位 年金・保険の手続きが面倒 】
- 健康保険、国民年金の移行手続きが面倒(転職時33歳 男性)
- 国保や国民年金への加入など、社会保険の手続きが面倒だと思います(転職時38歳 女性)
退職後に1日でも離職期間があると、国民年金への加入手続きが必要になります。
健康保険については、1日でも離職期間があり、かつ前職の健康保険を任意継続しないのであれば国民健康保険に加入しなくてはいけません。
自分で役所で手続きする必要があるので「面倒」と感じる人が多いようです。
【 6位 モチベーション維持が難しい 】
- 「貯金があるうちはまだ働かなくていいか」と思ってしまいがち(転職時23歳 女性)
- 時間が空くと仕事へのモチベーションが失せる(転職時30歳 女性)
- 仕事をしないことに慣れてしまう(転職時40歳 男性)
「選び過ぎて仕事が決まらないこともある」「だんだんやる気がなくなる」といった回答が寄せられています。
憧れの職種につきたいなど明確な目標がない場合、退職後に働く意欲を失ってしまう人もいるようです。
期限を決める、転職の目的を明確にするなどの工夫が必要ですね。
【 7位 先が読めない 】
- 次の就職先がいつ見つかるかわからない(転職時23歳 女性)
- 先のことが不透明で計画を立てづらい(転職時40歳 男性)
転職活動に十分な時間がとれるからといって、転職先がすんなり決まるとは限りません。
内定をもらうのに苦労するのは、在職しながらの転職活動でも同じでしょう。
ただ退職後の転職活動だと、より将来の不透明感が増し、焦りや不安が大きくなる可能性が高いです。
予想よりも転職活動が長引く可能性もあると理解しておきたいですね。
まとめ
仕事を辞めてから転職活動をした経験がある500人を対象にアンケート調査を行ったところ、「仕事を辞めてから転職活動をするデメリット」第1位は「十分な時間がとれる」でした。
2位以下にも「スケジュール調整しやすい」「自分を見つめ直せる」「スキルアップの時間がとれる」など、時間にゆとりがあることからくるメリットが多数ランクインしています。
デメリット第1位は「収入が減る・なくなる」です。
「収入が減ることで焦り、転職先選びで妥協してしまう」という人も。
また「モチベーションの維持が難しい」「転職活動が不利になる」という意見もありました。
転職活動の目標が明確で十分な貯金があり、失業手当を受けとれるなら、退職後に転職活動をするメリットは大きそうです。
ただ「目標がないまま、とかく前職が嫌だったから辞めてしまった」「難易度が高すぎる転職を目指していて、長期化必至」などの場合には、デメリットのほうが大きくなるでしょう。