フリーランス総合支援プラットフォームを提供するランサーズ株式会社(以下、ランサーズ)は、総合人材サービスのパーソルホールディングス株式会社(以下、パーソルホールディングス )と業務提携し、合弁会社を設立、オンデマンドマッチングプラットフォーム「シェアフル」を提供することを発表した。
パーソルホールディングスとの業務提携により、新プラットフォーム「シェアフル」において、ランサーズ単体では価値提供が不充分だったオフライン領域の支援を実現していく。
具体的には、『オンデマンド』×『スキマ時間』の働き方を希望する労働者に対して、自分らしい自由な働き方の選択肢を提供していくという。
日本における労働力不足は深刻化し、2025年に505万人、2030年に644万人の労働人口が不足すると予測※1されており、一方、フリーランスは1,119万人とこの4年で123%増加※2している。
また、総務省の追加就労希望調査では187万人が就労時間の追加を希望するなど※3、現在の仕事に加えて短期間・短時間で働きたいと考える個人が増加傾向にある。
しかし、顕在化している短期間の仕事のうち、事務や販売・飲食関連の比率は約28%に留まるほか※4、個人が副業をしない要因の最も割合が大きいものとして、「やりたい仕事が見つからない」が挙がるなど※5、市場と個人の希望に乖離が生じ、十分なマッチングが実現できていない状況だった。
こうした背景を受け、ランサーズとパーソルホールディングスは、個人が短期間・短時間で自分の希望や経験に合った仕事を柔軟に選択でき、また企業が必要な時に必要な分の労働力を迅速に獲得できるマッチングプラットフォームの創造のため、業務提携・合弁会社設立に至ったという。
※1:パーソル総合研究所・中央大学「 労働市場の未来推計2030」
※2:ランサーズ フリーランス実態調査2018年版
※3:総務省統計局 労働力調査 平成30年4~6月期平均
※4:総務省統計局「労働力調査/詳細集計 全都道府県 結果原表 全国」うち2017年1月~12月(四半期単位のデータ結合)
※5:2018年6月ゼネラルリサーチ「副業に関する意識調査」
今回の業務提携により、パーソルグループが保有する登録求職者850万人および取引企業2万8000社のマッチングデータベースを組み合わせることで、個人に新たな働き方の選択肢を、企業により利便性の高い人材獲得の選択肢を提供し、新たな労働力のシェアリング市場の開拓を目指していく。
【シェアフル概要】
本サービスは、「スキマ時間を価値に変える」を掲げ、短期間・短時間の仕事に特化し、柔軟な働き方を望む個人と必要な時に必要な分だけ人材を活用したい企業をつなぐオンデマンドマッチングプラットフォームです。個人は、専用アプリから自分のスキマ時間を登録するだけでその日の仕事が表示され、さらに自身の経験やスキル情報を入力することによって仕事紹介の精度をあげていくことができます。企業は、マイページから即時に求人情報を登録・掲載することができ、「すぐに・自由に・簡単に」人材を採用することが可能です。また、就業条件明示・勤怠管理・給与計算などの給与計算アウトソーシングサービスも利用できます。就業後は、個人・企業が互いの評価を登録し、その評価の蓄積が双方の信頼となり、次の仕事紹介や人材採用へつながっていく仕組みとなっています。
【合弁会社概要】
商号:シェアフル株式会社
所在地:東京都渋谷区
代表者:代表取締役社長 大友潤
事業内容:オンデマンドワーカーと仕事をつなぐマッチングプラットフォームの提供、人材紹介サービス、給与計算などの労務アウトソーシング事業
資本金:1億円(資本準備金含む)
合弁会社設立:2019年1月