株式会社NTTフィールドテクノ(以下、NTTフィールドテクノ)は、楽しい株式会社と提携し、2019年4月11日(木)より、食品リサイクル事業を開始することを発表した。
日本は食料及び生産資材の多くを海外からの輸入に頼りながら、本来食べられるにもかかわらず廃棄されている食品、いわゆる「食品ロス」を大量に発生させており、食品循環資源の再生利用促進、及び、食品ロスの削減が重要な課題となっている。
食品リサイクルにおいて、食品残渣の処理や回収、再生に至る作業フローを効率化し、より経済的な食品リサイクルの仕組みを全国規模で実現していくことが求められていた。
NTTフィールドテクノでは、NTT西日本グループの有するIoTなど情報通信技術の活用により食品リサイクル事業の効率化(デジタルトランスフォーメーション)を実現し、上述の社会的要請へ応えていくことを目的とし、その第一歩として、楽しい株式会社と提携し、食品リサイクル事業を開始する。
今後、NTTフィールドテクノは、食品リサイクル事業の展開を進めつつ、IoT等の活用による事業運営効率化に向けたノウハウを蓄積し、また、NTT西日本グループ各社とも連携し、自治体等と共に、クラウド、AI、IoT等を活用して地域における食品の「リサイクルループ」の構築を支援する事業の実証実験を進めていく。
そして、これらの取組みを通じ、食品リサイクルの一層の普及と地域活性化に貢献する地域資源循環支援事業の創出を目指すという。
【食品リサイクル事業の概要】
NTTフィールドテクノは、食品関連事業者様などのお客様へ食品残渣を投入分解する食品残渣発酵分解装置をレンタル提供し、装置メンテナンス等のサービスを提供いたします。
お客さまが、これまで廃棄処分していた食品残渣を食品残渣発酵分解装置へ投入しておくだけで、堆肥などに再利用可能な発酵分解床が生成されます。
その発酵分解床を定期的に回収させて頂き、楽しい株式会社の有する食品リサイクルセンターにて堆肥化し、生成した堆肥を契約農家、農協、農業法人などへご提供します。
レンタル提供する食品残渣発酵分解装置は、お客様が日々処理される食品残渣の量に応じたサイズの装置となります。ご提供する食品リサイクルの仕組みをご活用いただくことで、従来、食品残渣の廃棄処理に要していたコストを10%~50%程度も削減することが可能です。
提供開始日
2019年4月11日(木)
提供料金
お客様が処理する食品残渣の量に応じた料金となります。
提供エリア
全国※
※本リサイクル事業は全国各地域の自治体管轄部署に申請を行った上でご提供致します。
【参考】
楽しい株式会社について
楽しい株式会社は、2001年6月の設立より、一貫して食品リサイクル事業に取り組んでいます。現在、全国92の自治体、および、民間企業のお客様600事業所に対し、食品リサイクルサービスを提供しています。同社の食品系廃棄物等の取扱量は、年間6万5千トンに及び、国内の食品残渣堆肥化事業におけるリーディングカンパニーです。
2019年3月に、同社の提供するシステムは、国際連合の指定する環境技術として承認されました。2017年より、ODAの枠組みにより、マレーシアなど海外においても事業展開を進めています。
また、楽しい株式会社の取組みは、農林水産省・環境省が主催し、食品リサイクル法制度の見直しを議論する会合(食料・農業・農村政策審議会食料産業部会 第19回食品リサイクル小委員会,中央環境審議会循環型社会部会 第17回食品リサイクル専門委員会 第17回合同会合(2018年11月12日 開催))等においても紹介されており、高く評価されています。
HP:http://www.fun-c.jp/