6年前、結婚を機に七尾市に移住してきた岡田翔子さんは、ご夫婦で建築事務所を経営されています。岡田さんが感じる七尾市の魅力や子育て環境などについて、お話を伺いました。
自己紹介をお願いします。
七尾市出身の夫と福岡の大学で出会い、2017年4月に福岡県から七尾市に移住しました。3歳の子どもと3人家族です。現在は一級建築士の夫とインテリアコーディネーターの私と2人で建築事務所を経営しています。
七尾での暮らしはいかがですか?
海が近くお魚がとってもおいしくて、それだけで大満足です。オフの日は、気軽に自然に触れながらのんびりできて心地いいですね。
実は七尾市に来る前はフィンランドに1年半ほど留学をしていました。帰国後、七尾に移住したのですが、ずっと福岡にいたら新しい一歩を踏み出せなかったかもしれません。
フィンランドでは「ゆっくりすること」を覚えました。疲れたらしっかり休息し、リフレッシュすることを大切にするフィンランドの文化と身近に自然がある七尾の生活が重なり、素敵なところだと思います。
子どもといっしょに行けるおすすめスポットは?
夏は車で10分、15分のところにある鵜浦海水浴場によく遊びに行きます。通年を通しては、七尾市の図書館よく行きます。市の図書館はとても広くて、子どもたち専用のスペースがあり、本の種類も豊富でとても気に入っています。
七尾市での子育てはいかがですか?
今年から0~2歳までの保育園児はオムツが無償になりました。昨年までは毎日、1日4~5枚準備していたのですが、今年からそれがなくなりました。関東の友人にそのことを話すと驚かれます。18歳までは医療費の支払いが窓口負担無料になり、子育て支援が手厚くなってきたと感じます。現在通っているこども園には広い園庭もあり、とてものびのびと過ごしている様子です。息子もとても楽しそうに通っています。
今のお仕事についてお聞かせください。
事務所は私が七尾に移住する前から設立していて、今年で8年目です。個人住宅の建築・改修、温泉旅館のダイニングや客室などの改装のお手伝いをしています。夫が主となるコンセプトをつくり、私が細部を詰めていくようなお仕事の仕方をしています。与えられた空間の中で、デザインや使い勝手等の細かいところまで考えて形にしていくことがとても楽しく、やりがいを持ってお仕事させていただいています。
お仕事の受注は最近ではご紹介いただくことが多くなりました。地元のつながりが強いので、インターネットよりも情報が回るのがはやいかもしれません。
七尾市らしいところを教えてください。
初めの頃は方言がよく分からなかったのですが、5年くらい経つと私の口からも方言が出るようになりました。周囲の方にとっては、ぐっと親近感が湧くようです。
民間のまちづくりの会社や振興会があり、声を上げれば何でもできるような気がします。人が少ないからこそつながりやすい。何かをしたいと思ったら、「あの人が詳しいよ」と教えてくれて、すぐに知恵が集まります。
七尾市をどんな方におすすめしますか?
都会の良いところを知ったうえで、自分はのんびりとした暮らしが好みだなと思う方。また、オンラインでも仕事ができる方には特にお勧めしたいです。ものづくり等、何かを突き詰めるお仕事に関わっていらっしゃる方も多く、とても刺激を受けます。
地元の方々とかかわり合いながら仕事をしたいと思い、七尾の中心に事務所を移転して、今年の6月に宿泊施設「Room design hotel」(https://room-hotel.jp/)をオープンしました。自社のデザインを感じて頂くモデルルームのような空間で、「ゆっくり、お家のように過ごしていただきたい」というのがコンセプトです。
七尾市での今後について教えてください。
七尾といえば魚がとても美味しいので、近隣の鮮魚店と提携し、朝どれ魚をお造りにしてお部屋お出しするプランを構築中です。まるで七尾市民になったかのように、みんなでワイワイしながら七尾を楽しんでいただけたらと思っています。
みなさんが七尾にもっと滞在してゆっくりしていただける環境づくりに、近くのお店と連携しながら取り組んでいきたいですね。地元の方々と協力し合えれば、もっと上手に七尾の素晴らしさを発信できると思います。
移住を考えている方へメッセージをお願いします。
田舎暮らし初心者でも、自然を感じながら生活したいと考える方にはとてもちょうど良い町です。まずは足を踏み入れてください。来ていただけたら、きっと何とかなりますよ!
【七尾市移住支援サイトはこちら】
「七尾暮らし 私が輝く、もの こと じかん」
https://www.nanaogurashi.jp