西日本旅客鉄道株式会社(以下、「JR西日本」)とJR西日本が資本参加している株式会社ファーム・アライアンス・マネジメント(以下、「ファームアライアンス」)は、地域の農業の発展による経済・産業振興を目的に、株式会社南都銀行(以下、「南都銀行」)と業務協力に関する協定を締結したと発表した。
協定締結の背景として、日本の農林水産業は、生産者の高齢化や輸出環境・制度の未整備による国際競争力の欠如などのさまざまな問題を抱えている。そのため、日本政府は「攻めの農林水産業の展開と輸出力の強化」を掲げ、生産現場における国際水準のGAP(農業生産工程管理)の実施および認証取得による国産農産物の国際競争力強化を進めていた。
JR西日本グループは、「JR西日本グループ中期経営計画2017」において掲げた「地域共生企業」となることをめざし、2014年4月に、ITを活用し、国際認証であるグローバルGAPの取得支援とそれらの農産物の流通ルートへの提供を行うファームアライアンスへ資本参加し、同社事業の普及に取り組んでいた。
南都銀行は、中期経営計画「活力創造プラン2~変革と挑戦~」において、地域活性化の取り組みの一つとして「農業活性化の支援」を施策に盛り込んでおり、地方創生の観点から国際認証グローバルGAPの普及・拡大を契機とした農業支援による地域経済の活性化を目指している。
今後、3社は相互の協力関係を強化し、各社のネットワークや情報を有効に活用することで、地域農業の発展を通じた地域活性化に取り組みを進めていく。
【主な業務協力事項】
(1)国際認証(グローバルGAPなど)の普及拡大、生産者の経済性および競争力の向上を目的とした農業セミナー・商談会の共同開催
(2)生産技術向上や販路拡大を希望する生産者などの個別紹介
(3)農業への新規参入や農業経営の相談、融資など、生産者支援に係わる連携