株式会社ビズリーチと浜松信用金庫は、浜松地域の中小企業の事業承継課題を解決するため、業務提携に関する覚書を締結したことを発表した。
本業務提携は、ビズリーチが運営する事業承継M&Aプラットフォーム「ビズリーチ・サクシード」を活用した事業承継ニーズの可視化と価値ある事業の円滑な承継を推進し、地域産業の活性化に貢献することを目指している。「ビズリーチ・サクシード」における金融機関との業務提携は初となる。
浜松は、地理的条件や豊富な水資源などに恵まれ、古くからものづくりで栄えてきた産業の街。繊維、楽器、オートバイといった三大産業をはじめ、小さな町工場から始まった世界的なリーディングカンパニーを輩出している。
しかし、浜松地域の事業者を対象にした「事業承継実態調査」(※1)によると、「後継者未定」と「廃業予定」の回答が合わせて2割超。とりわけ、60歳以上の経営者のうち、66.3%が「後継者未定」と回答しており、事業承継問題が地域経済に大きな影を落とす可能性があった。今後、「ものづくりのまち浜松」を存続・発展させていくためにも、早期の事業承継への対応が喫緊の課題となっていた。
浜松信用金庫は事業承継問題の解決に向けて、2007年からM&A業務の専任担当を設け、累計で100件を超える案件を成約しており、また現在では年間約300件の事業承継やM&A関連の相談を受けている。今後、さらに事業者からのニーズが増加していくことを踏まえ、ビズリーチが運営する事業承継M&Aプラットフォーム「ビズリーチ・サクシード」と業務提携をすることになった。
対象は浜松信用金庫の営業区域の事業者で浜松市、磐田市、袋井市、湖西市、掛川市、御前崎市、菊川市、豊橋市、牧之原市、島田市(旧川根町を除く)、周智郡、榛原郡吉田町となる。
今後両社は、浜松信用金庫による「ビズリーチ・サクシード」の紹介等を通じて、取引先企業に事業承継に関する幅広い選択肢を提供し、後継者不足の解消に向けた支援を強化していく。
※1 平成29年 浜松商工会議所「事業承継実態調査」
対象:浜松商工会議所会員および特定商工業者 回答数:4,369社
https://www.hamamatsu-cci.or.jp/management-assistance/management/10.html
■浜松信用金庫について
設立:1950年(昭和25年)4月10日
本部:静岡県浜松市中区元城町114番地の8
役職員数:1,054名
店舗数:有人店舗59店舗(うち出張所2)
【事業承継 M&Aプラットフォーム「ビズリーチ・サクシード」について】
(https://br-succeed.jp/)
「ビズリーチ・サクシード」は、譲渡企業と譲り受け企業をつなぐオンラインプラットフォームです。 譲渡企業は、ビズリーチ・サクシードに、会社や事業の概要を匿名で登録でき、譲り受け企業は、その情報を検索して閲覧できます。これにより、譲渡企業は経営の選択肢の一つとして事業承継M&Aを早期から検討できるため、経営者の選択肢が広がります。
譲渡企業は、登録から案件成約時まで、本プラットフォームの利用料は無料です。そのため、コストを気にせず安心して利用できます。また、譲渡企業から相談を受けたM&A仲介会社や金融機関等も、同様に本プラットフォームを無料で利用できます。
また、譲り受け企業は興味をもった譲渡企業へ直接アプローチできるため、譲渡企業にとっては、潜在的な資本提携先の存在や、自社の市場価値を把握するきっかけになります。2017年11月下旬にサービスを開始し、2018年1月現在、全国の事業承継M&A案件が570件以上登録され、事業承継M&Aプラットフォームにおいて日本最大級の案件数となっています。