横浜市と京急電鉄が公民連携のまちづくりの推進に関する連携協定を締結
GLOCAL MISSION Times 編集部
2018/07/27 (金) - 07:00

今回、京浜急行電鉄株式会社(以下「京急電鉄」)と横浜市は、京急沿線の横浜市南部地域において、将来を見据えた沿線地域の魅力向上に向けたまちづくりに協働して取り組んでいくことに合意し、まちづくりの推進に関する協定を締結したことを発表した。

横浜市では「誰もが「住みたい」「住み続けたい」と思える郊外部」の実現に向けた取組を進めているが、同市の南部に位置する金沢区は、市全体の中でも、人口減少、高齢化が進行している地域であり、この地域の活性化に向けた具体的な対策を講じていく必要があった。

平成26年7月には、金沢区と京急電鉄を含む8団体が、地域活性化を推進するため「環境未来都市 横浜 かなざわ八携協定」を締結し、イベントや広報など主にソフト面の施策を連携して取り組んできていた。また、30年3月には、新たなまちづくりの取組に向けて、「横浜市都市計画マスタープラン金沢区プラン」を改定している。

一方、京急電鉄では、金沢区内を縦断する路線周辺の活性化は重要な課題であるとの考えから、若い世代の定住促進を目的に、金沢区内での空き家活用事業といった先行的な取組を進めていた。

こうした中、京急電鉄と横浜市は公民連携による取組の可能性について議論を重ね、総合的なまちづくりを協働して推進していくため、今回の協定を締結することに至った。


【対象エリア】
先行的に取り組むエリアを以下の2つとし、それぞれのエリア特性を踏まえた取組を展開していく予定。

サムネイル

【取組イメージ】
富岡西・能見台圏(中低層住宅地)での具体的な取組例
●生活を支えるサービスの充実
・生活利便性の向上に向けたサービスを提供する地域拠点施設の整備検討
・地域活動の基盤となるサロンなど、地域住民の居場所づくり の検討 など

●地域交通の確保
・電動小型低速車を活用した実証実験による新たな交通サービスの検討など地域交通機能の充実に向けた取組

●空き家・空き地対策(活用)
・空き家・空き地の借り上げ、活用による新たな居住者層の呼び込みや新たなサービスの提供 など

●その他
・地域で運用している地区計画や建築協定等のまちのルールの活用・見直し など


金沢区心部(金沢文庫駅周辺~金沢区総合庁舎周辺~金沢八景駅周辺)での具体的な取組例
●まちづくり構想の検討・策定
・金沢区心部の将来まちづくり構想の検討 など


【役割分担】
[京 急]
自社グループのリソース(交通、不動産、 レジャー、サービス、流通など)活用 による取組を推進

[横浜市]
まちづくりの各種制度活用による取組推進、関係機関協議への支援 など


【協定有効期間】
本協定締結日から平成 33 年3月末日まで(必要に応じて更新)

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