プロサッカーリーグ松本山雅FCを運営する株式会社松本山雅(長野県松本市、神田文之代表取締役社長)は、信州大学など四者によるコンソーシアムが実施する「100年企業創出プログラム」に参画する10企業(予定)に名を連ねる。
同プログラムは、首都圏などで活躍するキャリア人材を信州大学が客員研究員として受け入れ(2018年10月~19年3月)、長野県内の企業の課題解決に取り組ませる「実践型リカレント教育」のプログラムだ。松本山雅が求めるのは、温泉などの地域観光資源と練習拠点の活性化などを結びつける「地域資源と総合運動施設の融合による地域活性化事業の立案及び実行」だ。
練習拠点と地域観光資源の協業モデルの構築
【企業】
松本山雅はJリーグ2部(J2)に所属し、かつては1部(J1)の経験もあるプロサッカークラブで、現在も来年のJ1への昇格が現実的な位置につける。かつて存在した喫茶店「山雅」に集った人々が、その名をチーム名につけたことが始まりという異色の市民クラブで、松本市と周辺市町村をホームタウンとして地元で圧倒的な人気を誇る。
【課題】
「100年企業創出プログラム」において同社が掲げる課題は、「地域資源と総合運動施設の融合による地域活性化事業の立案及び実行」。練習拠点として使用する「かりがねサッカー場」(15年完成)と、温泉など地域観光資源を結びつける新しい地域活性化モデルについてプランニングとともに遂行していくことがミッションだ。同社は「地域観光資源(温泉街)との協業を強化し、活動拠点(練習拠点)エリアにおける新しい活性化の仕組みをソフト面、ハード面共に創っていきたい」としている。
地域企業×キャリア人材を結びつける
【100年企業創出プログラム】信州大学の客員研究員として地域の企業の経営課題に挑む「実践型リカレント教育」として実施される。実施期間は今年10月からの半年間で、長野県内10社(予定)から出された経営課題を解決するための人材を、1社につき1名ずつ募集する(合計10名)。
首都圏をはじめとする都市圏で活躍するキャリア人材を想定しており、その人材は信州大学の客員研究員として、自らの経験を生かしながら週のうち3~4日は各企業に出向き、1~2日は大学で特設ゼミに所属して特任教授らとディスカッションしながら課題解決に取り組む。
客員研究員には活動費として月額30万円が支給され、一定の報酬を得ながら「実践型リカレント教育」を受けることができるプログラムとなっている。客員研究員への応募は以下のサイトから。
公式サイト:
https://www.shinshu-u.ac.jp/project/100nen_kigyo/
問い合わせ 信州大学 学術研究・産学官連携推進機構
100nen_kigyo@shinshu-y.ac.jp
【会社概要】
会社名:株式会社松本山雅
所在地:長野県松本市
売上高:1,991百万円
業種・業態:プロサッカークラブ「松本山雅FC」の運営
公式サイト :
http://www.yamaga-fc.com/