介護医療の分野でリネン具のレンタル事業を手掛ける株式会社エラン(長野県松本市、櫻井英治代表取締役)は、信州大学など四者によるコンソーシアムが実施する「100年企業創出プログラム」に参画する10企業(予定)に名を連ねる。
同プログラムは、首都圏などで活躍するキャリア人材を信州大学が客員研究員として受け入れ(2018年10月~19年3月)、長野県内の企業の課題解決に取り組ませる「実践型リカレント教育」のプログラムだ。
エランが求めるのは、事業の多様化によって成長してきた組織を、人事や評価制度、経営理念の浸透などによって強固にしていく「エラン型組織体制の構築」だ。
スピード感のある「エラン型組織体制」の構築
【企業】
95年の設立以来成長を続けているリネン具レンタルサービスを展開する企業で、入所者や入院患者が「手ぶら」で入所・入院できるように身の回りの品や衣類、タオル類をレンタルするシステム「CSセット」を提供している。入所・入院時の不安やストレス、家族の負担を軽減するだけでなく、病棟スタッフの業務改善や介護施設・病院の経営安定化にも寄与できるビジネスモデルを展開していている。
【課題】
「100年企業創出プログラム」において同社が掲げる課題は、「会社の急成長に伴い、企業規模が拡大し、組織内での情報の流れ方や、階層による認識の深度や内容に微妙なズレが起こっている可能性がある」という点。スピード感を失わず会社を経営していくために、よりよい組織の在り方、人事制度・評価制度の有効活用、経営理念の浸透等にアプローチが必要と考えている。「縦ぐし」(計画に基づくPDCAサイクルの好循環)と「横ぐし」(ビジョン・経営理念の浸透)によって編まれた、強固な組織体制の構築をゴールイメージとしている。
地域企業×キャリア人材を結びつける
【100年企業創出プログラム】信州大学の客員研究員として地域の企業の経営課題に挑む「実践型リカレント教育」として実施される。実施期間は今年10月からの半年間で、長野県内10社(予定)から出された経営課題を解決するための人材を、1社につき1名ずつ募集する(合計10名)。首都圏をはじめとする都市圏で活躍するキャリア人材を想定しており、その人材は信州大学の客員研究員として、自らの経験を生かしながら週のうち3~4日は各企業に出向き、1~2日は大学で特設ゼミに所属して特任教授らとディスカッションしながら課題解決に取り組む。客員研究員には活動費として月額30万円が支給され、一定の報酬を得ながら「実践型リカレント教育」を受けることができるプログラムとなっている。客員研究員への応募は以下のサイトから。
公式サイト:
https://www.shinshu-u.ac.jp/project/100nen_kigyo/
問い合わせ:
信州大学 学術研究・産学官連携推進機構
100nen_kigyo@shinshu-y.ac.jp
【会社概要】
会社名:株式会社エラン(東証一部上場)
所在地:長野県長野市
売上高:14,000百万円
従業員数:約185人
業種・業態 :
全国の病院、介護施設の入院患者及び入所者を対象に、タオル、衣類、日用品等を組み合わせた「CS(ケア・サポート)セット」を提供
公式サイト:http://www.kkelan.com/