飯田市とKDDI、地域活性化を目的とした包括協定を締結 自動運転と連動したVRコンテンツ体験の実証実験を実施
GLOCAL MISSION Times 編集部
2018/10/26 (金) - 07:00

長野県飯田市とKDDI株式会社は、2018年11月3日に飯田市で開催される「飯田 丘のまちフェスティバル」(※)にて、一般公道を自動運転車で実際に走行し、自動運転用の3Dマップと連動したVRコンテンツの視聴体験の実証実験を実施することを発表した。本実証において、自動運転車に乗車中に、VR機器を通して走行場所に合わせた観光情報が表示される体験について実証する。

あわせて、2018年10月24日に飯田市とKDDIは地域活性化を目的にXRや自動運転技術を活用する包括協定の締結もおこなった。
本協定を通じて、5G時代を見据え、飯田市とKDDIは協働でXRや自動運転などの先端技術やノウハウを活用し、飯田市の伝統文化と最新技術を組み合わせたサービスの共創を推進していく。

サムネイル


1.「飯田 丘のまちフェスティバル」における自動運転連動VR体験の概要

KDDIは、飯田市で開催される「飯田 丘のまちフェスティバル」において、日本で初めて既存の信号機を撤去してラウンドアバウト(※)を実現した「東和町ラウンドアバウト」において、一般公道を自動運転車で実際に走行し、3D マップと連動したVRコンテンツの視聴体験の実証実験を実施します。

(1)実施概要
[1]目的
2027年開業予定のリニア中央新幹線の停車駅となる飯田市において、駅から観光地への区間の自動運転と、VRを活用した利便性向上のための実証。

[2]実施内容
・ラウンドアバウト周辺においてレベル3の自動運転走行を実施。
・一般の方を対象に、自動運転乗車時に、3Dマップと連動して走行場所や沿道風景に合わせた観光情報等を、VR機器を通じて表示するVRコンテンツ体験と、アンケートによるフィードバック取得

[3]実施日時
2018年11月3日 11時から16時
1回15分程度 (うちVR体験は3分程度)

[4]実施場所
長野県飯田市中央通り3、4丁目交差点付近から東和町ラウンドアバウト

[5]協力
アイサンテクノロジー株式会社、株式会社ティアフォー、株式会社シナスタジア


(2)各社の役割
飯田市: 自動運転実施のための関係各所との調整および実施内容企画
KDDI: 本実証のための関係各所との調整および実施内容企画
アイサンテクノロジー: 3Dマップ作成および関係各所調整サポート
ティアフォー: 自動運転走行のためのセットアップおよび走行テスト
シナスタジア: 3Dマップと連動したVRコンテンツの開発


■飯田 丘のまちフェスティバル (丘フェス) とは
「飯田 丘のまちフェスティバル」は、飯田市中心市街地を会場に、毎年「文化の日」11月3日に開催している「サブカル・グルメの大祭典」として愛される催しで、本年12回目を迎えます。

フィギュア展示販売をおこなう「インターナショナル・フィギュア・マーケット」、コスプレコーナーや痛車・ドール展示等、ポップカルチャーのコンテンツに併せ、南信州の特産品を集めた「南信州グルメサミット」、長野県内の酒蔵が集結し飲食や試飲のできる「南信州酒メッセ」を展開しています。

日時:
2018年11月3日 11時から16時 (雨天決行、ただし内容一部変更あり)

場所:
飯田中心市街地
(りんご並木、本町1丁目、銀座1から4丁目、知久町1丁目、中央通り1から4丁目、中央公園、飯田市公民館)
飯田 丘のまちフェスティバル:http://namikichan.com/


■ラウンドアバウトとは
速度抑制効果による安全性、多枝交差点の制御も可能で、無駄な信号待ち時間の解消による円滑性、それに伴う環境性、災害時や停電時も自立性を発揮することで災害に強いことなど、「人にも環境にもやさしい」交差点です。

飯田市では、「吾妻町ラウンドアバウト」における本格的ラウンドアバウト化のための社会実験により、その構造改良効果を実道で実証し、日本で初めて既存の信号機を撤去して「東和町ラウンドアバウト」を実現しました。

飯田市 ラウンドアバウトに関する取り組みについて:
https://www.city.iida.lg.jp/soshiki/29/raundoabautotorikumi-1.html

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