大日本印刷株式会社(以下:DNP)は、株式会社ミライロ、株式会社西日本新聞社などと共同で、2019年2月1日(金)~3月31日(日)まで、街なかの移動に困り、道案内を希望するさまざまな人と、そうした人を手伝いたいというサポーターとをLINEを活用して結びつける実証実験「街なか手助けサポートプロジェクト『たすけっと』」を福岡市内で実施することを発表した。本実証実験は、福岡市実証実験フルサポート事業*1に採択されている。
DNPは本実証実験を通じて、各施設内や街中での移動の困りごとやニーズを把握し、さらなる課題解決に向けてのサービス開発を進め、他のエリアの駅構内や商業施設、地域での展開を目指していくという。
【街なか手助けサポートプロジェクト『たすけっと』の概要】
1.実施期間:
2019年2月1日(金)~3月31日(日) 10:00~20:00(予定)
2.場所:
西鉄福岡(天神)駅改札外周辺エリア、天神地下街、天神エリアのバス停周辺、キャナルシティ博多など
3.実験内容:
以下の(1)~(3)のような「街なかでの移動やコミュニケーションに困っている人」と、「手助けしたい人」とをLINEで結びつける実証実験です。
(1)段差などの障害物により、移動が困難な高齢者、ベビーカー利用者、車いす利用者など
(2)各駅で施設や乗換ルートに迷っている訪日外国人や観光客など
(3)各駅から他の商業施設などへ移動の手助けや道案内を必要としている観光客など
【本サービスの利用手順】
1.「&HAND」公式アカウントの登録
本実証実験の趣旨に賛同し、参加していただける方は、LINEの公式アカウント「&HAND」にあらかじめ“友だち登録” いただき、ユーザー登録をお願いします。その際、自分が「手助けを必要とする側」か、「手助けする側(サポーター)」かを選択します。これはユーザー登録後、場面に応じていつでも切り替え可能です。
*“友だち登録”方法の詳細:https://dnp-andhand.jp/
2.サポートリクエストとサポーターとの対面
「&HAND」公式アカウントに友だち登録を行った方が各対象エリアに入ると、そのエリアに入った旨のメッセージがアカウントから届きます。メッセージはLINEのチャットボット(自動会話プログラム)によって行われ、会話形式で質問に答えていくことで、サポートリクエストおよびサポートの意思表明を行えます。またLINEアプリを利用していない訪日外国人は、実証エリアに設置したポスターに記載されたQRコードをスマートフォンで読み込むことで、近くのサポーターに依頼を送信できます。
DNPは本実証実験の基となる「&HAND」*2構想に2017年の発案段階から参画しており、これまでにさまざまな企業や自治体と連携し、2019年度に事業化を目指した実証実験を推進しています。本実証実験は、2017年12月に都内の地下鉄で実施した「立っているのがつらい妊婦と席をゆずりたい乗客をマッチングする実証実験」、2018年8月にJR大阪駅で行った「移動に困った人とサポーターをつなぐ実証実験」に続く第3弾の取り組みです。生活者の多様なニーズをより広くすくい上げる工夫を構築しながら、「手助けを必要とする人」と「手助けする人(サポーター)」の双方の相互理解を促し、心のバリアフリーを実現していきます。
<協力>九州電力(株)、西部ガス(株)、西日本鉄道(株)、(株)福岡銀行、福岡市、福岡地下街開発(株) ほか
<後援>WeLove天神協議会(予定)、(一社)九州経済連合会 ほか
*1福岡市実証実験フルサポート事業:http://www.city.fukuoka.lg.jp/soki/kikaku/mirai/fullsupport.html
*2 「&HAND(アンドハンド)」:https://www.andhand-project.com/