一般社団法人ストレスオフ・アライアンスは、全国10万人規模のインターネット調査「ココロの体力測定」を基に「日本人とストレス性疲労」を研究している。
今年は新型コロナウイルス感染症拡大により、健康や日常生活、仕事など暮らしにさまざまな影響が出ている中で、地域差が浮き彫りになってきている。大きくは人口密集地域や観光地と、その他地域に分けられるが、今回は、緊急事態宣言後の今年7月にリラクゼーションドリンクブランド「CHILL OUT(チルアウト)」を販売する合同会社エンディアンと共同で調査を実施した「ココロの体力測定2020」と、2019年の調査結果との比較から、「地域満足度」の順位の変化を都道府県ランキングを発表した。
地域満足度の都道府県ランキングの変化、第1位は「岩手県」
2019年調査と、コロナ禍に行われた2020年調査において、「地域満足度」の順位の変化を比較した都道府県ランキングの第1位は「岩手県」。2019年の41位から大きく順位を伸ばし、2020年は9位という結果だった。次いで第2位は、2019年の45位から15位に上昇した「青森県」。さらに第4位には「秋田県」が入り、北東北3県がそろって躍進した。また、女性のストレスオフ県ランキングで第1位だった「鳥取県」や、「島根県」「山口県」がトップ10入りした一方、2018年のストレスオフ県第1位だった「愛媛県」や「広島県」はワースト10となり、日本海側と瀬戸内海側で結果がわかれている。
上昇率トップ10と相関性のある新型コロナウイルス関連要因は?
地域満足度の高さと、新型コロナウイルスによる自粛期間との関連に着目する。地域満足度が低い人の88.3%が、自粛期間中の過ごし方に不満を感じており、地域満足度が高い人の34.8%と比べて、大きな差がある。地域満足度の高さと自粛期間中の過ごし方の満足度は関連している傾向にある。
地域満足度が高い人の自粛期間中の過ごし方、人気は「自宅アウトドア」
地域満足度の高さと自粛期間中の満足度には関連がある可能性が見えてきた。では地域満足度が高い人の自粛期間中の過ごし方とは、どのようなものだったのか。
まず、「家サウナ」「おうちテント」「べランピング」「日向ぼっこ」といった、自宅アウトドアが目立っている。また、「コスプレ」「部屋の模様替え」「着替える」といった気分を変える方法や、「爬虫類を可愛がる」「熱帯魚などを可愛がる」など、場所を取らず手間のかかりにくいペットの飼育も、全国平均よりも上回りまわった。
【ココロの体力測定2020概要】
地 域 :全国
対 象 :男女、20~69歳
⼿ 法 :インターネット調査
実施期間:2020年7⽉21⽇〜7⽉27⽇
サンプル数:10万人(男女各5万人)※各都道府県500サンプル以上を確保し、その後人口比率(都道府県、年代、有職割合)でウエイト修正を行う
設問数 :6問
調査機関:一般社団法人ストレスオフ・アライアンス、合同会社エンディアン
地域満足度の算出方法:「現在の居住地域満足度」を、0点から10点で満足度を調査。
NPSと同様に、①0~6点を不満足者(批評者)、7~8点をどちらでもない(中立者)、②9~10点を満足者(推奨者)として定義して②から①を引いた数値を「居住地域満足度」の数値として算出。