一般社団法人シェアラボあきたは、株式会社みらいワークスと業務提携の基本合意を締結した。同社が提供する副業マッチングプラットフォーム「Skill Shift」により、県内企業の「副業人材」活用を推進する。
人口減少と少子高齢化が他県よりも進む秋田県において、「経営幹部や専門人材などの確保」という課題は深刻化しており、これまでの採用方式だけでは企業の成長が難しくなることが予想されている。
そこで、地方の中小企業で副業を希望する都市部人材4000名超が登録し、多くの自治体でも導入実績がある副業 マッチングプラットフォーム「Skill Shift」と提携することで、県内企業の成長を後押しすることを決定した。
シェアラボあきたは、副業人材を受け入れたい企業の Skill Shift掲載や採用のサポートを行い、自らのスキルを地域貢献に生かしたい人材と県内企業のマッチングを促進する。副業人材の活用を促進することで、人材不足への対応だけでなく、関係人口の創出にもつながり、県全体の経済活性化へと貢献していくことが目的だ。
【提携の背景】
シェアラボあきたの親会社である株式会社あきた創生マネジメントは、介護事業を展開しており、長年人材不足に悩まされ、外国人技能実習生、副業人材、すき間時間ワーカーの方々の力を借り、介護事業所の関係人口を増やすことに取り組んできた。その成果もあって、神奈川県や群馬県からの移住者が生まれ、技能実習生も現在の3名に加えて来年度も3名受け入れるなど、様々な人材が溢れる状況だ。
その延長で、スタッフ自身の働き方が多様化して様々な経験をすることで(副業可・週休3日制など)、介護の質を高め、自己実現につなげてほしいと仕組み作りも進めている。一方で、副業を可能としても、県内に受け入れ先がなければこの取り組みは前進しない。そこで自社での成果も踏まえ、人材不足が加速する中、これまでの雇用関係に縛られない多様な人材を受け入れる土壌を作ることが、これからの秋田県に必要という考えに至った。
そんなときに Skill Shift の存在を知り、あきた創生マネジメントとして県内に「副業」を広めるための新法人を設立し、Skill Shiftと連携することで、県内企業の成長を後押しできないかと思ったことが、今回の業務提携の背景だ。