- ゲストハウスでの長期滞在者のうち、滞在後に京都への移住に関心がある宿泊者の割合が、滞在前と比べて38%増加した。
- 長期滞在後、29%の宿泊者が京都への移住を決めた、もしくは実際に移住した。
- 移住に関心を持った主な理由は「町や自然、文化が気に入ったこと」や「知り合いや居場所ができたこと」だった。
◆ゲストハウスでの長期滞在が移住への関心を高めるきっかけに
京都・岡崎エリアにあるゲストハウス「HOSTEL NINIROOM(URL:https://niniroom.jp/)」は、2020年8月から、1週間・1カ月単位で利用できる長期滞在プランの提供を開始した。
表1. 長期滞在プランの料金表
2022年2月、長期滞在前後での移住への関心度合いを調べるために、2020年8月から2022年2月の期間に長期滞在をした宿泊者にアンケート調査を行い、45名の方に回答をしていただきましたました。(※長期滞在とは、6泊以上の連続した滞在と定義)
長期滞在前、京都への移住に関心がある宿泊者は44%でしたが、長期滞在後は38%増加し、宿泊者の82%が京都移住に関心を示しました。また、長期滞在前に京都に移住する予定だった宿泊者は13%でしたが、長期滞在後、29%にまで増加しました(すでに移住した人を含む)。[図1]
図1.長期滞在前後での京都移住への関心の変化
◆自然や文化に次いで、移住を決める鍵は人との関わり
45名の回答者のうち、長期滞在後に移住への関心を示した宿泊者37名に理由を聞いたところ、最も多かった回答は「京都の町や自然、文化が気に入ったこと」(78%)であり、次いで「京都に知り合いや居場所ができたこと」(68%)が挙げられました。[図2]
図2.京都移住に関心を持った理由(複数回答可)
◆実際にNINIROOMに長期滞在をした人の声
- NINIROOMで過ごした1週間が、京都移住を決めた大きなきっかけになりました。知り合いもおらず、住むにしてもひとりで大丈夫だろうか?と思っていたけれど、みなさんのやさしさや心地よい距離感に勇気をもらいました。(20代女性 2021年9月に1週間滞在)
- 憧れの京都に移住ができて、知り合い1人もいない状態で来たのに一瞬で家族のような存在を見つけて、毎日充実して楽しく過ごせました。(20代男性 2021年3月から9ヶ月滞在)
◆滞在中に仲間づくりや地域コミュニティを体験する滞在プラン
これらの結果を踏まえて、この春、NINIROOMでは1週間の滞在中に共通の趣味活動を通して、仲間づくりや京都の暮らしを体験する「テーマ別ウィークリープラン」のトライアルを実施いたします。
プランの詳細は下記のURLからご確認ください。
【テーマ別ウィークリープラン (1) 春のNINI楽団編】
https://www.chillnn.com/171c4e2865c2d3/plan/17f2f030db922c
【テーマ別ウィークリープラン (2) 春のカメラさんぽ編】
https://www.chillnn.com/171c4e2865c2d3/plan/17f2f24299435f
京都への移住検討者はもちろん、検討の有無に関わらず、その地域、人や場所とのつながりをより強く感じられる滞在プログラムの提供によって、まちと人、人と人とが繋がり合える社会の実現を目指していきます。