キリン株式会社と福島県は、県内の生産者が誇りを持って作りあげてきた農作物・水産物を広く全国の方々に伝える「ふくしまプライド。」の発信と福島県産農林水産物の販路拡大を目的とした連携協定を7月10日(月)に締結した。
キリングループは、2011年に東日本大震災の復興支援活動として「復興応援 キリン絆プロジェクト」を開始しており、「絆を育む」をテーマに「地域食文化・食産業の復興支援」「子どもの笑顔づくり支援」「心と体の元気サポート」の3つの幹でグループ各社が一体となり展開をしてきた。
今回の連携協定は、3つの幹の一つである「地域食文化・食産業の復興支援」として、(1)「ふくしまプライド。」の発信、(2)福島県産農林水産物の販路開拓・拡大、(3)福島県産農林水産物のブランド強化、(4)人材育成の4項目に関して締結し、福島県にとって、初めての食品メーカーとの連携協定となった。
連携項目及び取組内容
◯「ふくしまプライド。」の発信に関すること
・キリン主催またはキリン協賛のイベントにおける「ふくしまプライド。」の発信
(「一番搾り 福島に乾杯」初飲み会【7月:郡山・会津】 ・福島フェス2017 【10月:六本木ヒルズ】など)
・県主催イベントにキリン絆プロジェクトで支援を受けた農業・水産業者が出展
(「ふくしまおさかなフェスティバル」【10~11月】など)
・県産品果実使用の氷結季節限定商品発売可能時に「ふくしまプライド。」のロゴを掲載
・キリングループの飲食企業であるキリンシティにおける「ふくしまプライド。」の発信を検討
◯福島県産農林水産物の販路開拓・拡大に関すること
・キリンシティにおける県産品の活用を検討 (「ふくしまプライド。」フェア開催の検討)
・キリン営業担当者による小売店・飲食店への福島県産農林水産物の紹介
・キリン社員への福島県産農林水産物のPRと購入促進
・食の商談会【10月】へのキリンシティバイヤーの招へい
・キリンによる県産品果実使用の氷結季節限定商品の開発を検討
◯福島県産農林水産物のブランド強化に関すること
・キリン主催のイベントにおいて県産農林水産物を紹介
(ビアツーリズム【7~8月:浜・中・会津で実施】、じもとキッチン in いわき【7月:東京神田で実施】)
・「一番搾り 福島に乾杯」のTVCMを活用した県産品の露出展開【7月】
(広大な自然を持つ福島県をCMのロケ地に、福島県産品の露出によるブランド化を促進)
◯人材育成その他に関すること
・県主催研修会(6次化創業塾等)へキリンからの講師を派遣(マーケティング、商品開発等)
・人材育成への協力
(キリン社員研修や農業体験研修等を福島県内で開催、キリン主催研修会等へ県から講師を派遣)
キリングループは福島県と連携し「ふくしまプライド。」のメッセージを広く発信することで、福島県産農林水産物の風評被害払拭と販路拡大・ブランド育成・地域の活性化を目指していく。
「復興応援 キリン絆プロジェクト」について
「復興応援 キリン絆プロジェクト」は、震災後から2012年まで、農業・水産業への復興支援第1ステージとして、東日本大震災により被害を受けた岩手県、宮城県、福島県の農業者・水産業者に対して生産支援を行いました。
2013年からは、復興支援第2ステージとして、“生産から食卓までの支援”というテーマのもと、生産支援だけでなく、農作物・水産物のブランド育成支援、6次産業化に向けた販路拡大支援、将来にわたる担い手・リーダー育成支援などを展開しています。なお、2016年までに復興支援第2ステージとして、福島県では農業20案件で3億3,404万円、水産業7案件で9,756万円、合計27案件で総額4億3,160万円の助成となりました。
参考:
福島県ニュースリリース
キリン株式会社ニュースリリース