日本トレンドリサーチ(運営会社:株式会社NEXER)は、株式会社ロゴスホームと共同で「住むなら都会か田舎か」に関するアンケートを実施し、結果をサイト内にて公開したので紹介します。
■都会と田舎、住むならどっち?
住むのに便利なイメージがある「都会」、自然が多くのんびり暮らせるイメージがある「田舎」、どちらももちろんメリットデメリットがあります。
では、都会と田舎どちらに住みたいと思っている方が多いのでしょうか。また、年代別での差はどれほどあるのでしょうか。
今回は、日本トレンドリサーチと株式会社ロゴスホームが共同で全国の男女500名を対象に、「住むなら都会か田舎か」についてアンケートを実施しました。
「住むなら都会か田舎かに関するアンケート」調査概要
調査手法:インターネットでのアンケート
調査対象者:全国の男女
有効回答:500サンプル(30代以下、40代、50代、60代、各125サンプル)
調査日:2022年12月6日 ~ 2022年12月12日
質問内容:
質問1:あなたが現在住んでいる地域は?
質問2:住むなら「都会」と「田舎」どちらが良いと思いますか?
質問3:その回答の理由を教えてください。
質問4:住みたい場所は年齢によって変化しましたか?(変化すると思いますか?)
質問5:どのように変化したか(すると思うか)教えてください。
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。
■30代以下の52.8%が、住むなら「都会が良い」
まずは、今回の回答者500名の方に、現在住んでいる地域について聞きました。
今回の回答者が現在住んでいる地域は、279名が「都会」「どちらかといえば都会」、221名が「田舎」「どちらかといえば田舎」となっていました。
すべての方に、住むなら「都会」と「田舎」どちらが良いと思うか聞きました。
「都会」と回答した方が47.8%、「田舎」と回答した方が28%と、田舎よりも都会に住みたいと思っている方が多いようです。
それぞれの回答をした方に、その回答の理由についても聞きました。
「都会」が良いと思う理由
- 必要な物、近くにあってほしい機関(病院や役所)を考えると、都会の方が便利だから。(30代・女性)
- 都会ではなんでも揃っていて便利だから。田舎は旅行等でたまに訪れる方が良いと思っている。(30代・男性)
- 田舎は近所づきあいが煩わしい。都会なら近所づきあいが希薄でも問題ない。(30代・男性)
- マンションから出て直ぐコンビニやファストフード店がある生活に慣れてるから。(40代・女性)
- インフラや生活を豊かにする施設などが揃っているからです。(50代・男性)
- 駅近くてバスも近くていろんなスーパーとか飲み屋とか店が集中してるんで買い物に困らないしアクセスに便利(50代・女性)
- 車が無くても生活に困らない所に住みたいから。虫が苦手だから。(50代・女性)
- 自然を味わうのは休日で十分。普段は便利な都会の方が良い。(50代・男性)
- この年齢になると免許書を返納しても公共の交通機関を利用して外出出来る都会は最高の魅力。(70代・女性)
都会が良いと思う理由では、「インフラや生活を豊かにする施設などが揃っているから」や「田舎は近所づきあいが煩わしい」などがありました。
また、高齢になって免許証を返納した場合などに、田舎だと身動きが取れなくなってしまうという理由もあるようです。
「田舎」が良いと思う理由
- 都会の喧騒に朝から晩まで浸っていたいと思わない。出勤や時々の外出で都会に触れられればそれで十分だと思っている。(30代・女性)
- 人が騒がしいのが得意ではない、子供に自然を味わっていろんな体験をしてほしい。ショッピングなど必要な時だけ都会に出る生活が好きだから。(30代・女性)
- 海が好きだからです。近くに自然があってごみごみしていないと気持ちが穏やかでゆっくり過ごせます。(40代・女性)
- 自然がたくさんある方が落ち着くし、都会は夜になっても星も見えないくらい明るくてせっかくの夜の楽しみがない。(40代・女性)
- ごちゃごちゃした都会は嫌いで山川等、自然豊かな暮らしが好きです。(40代・男性)
- リモートワークの普及で会社に行く頻度も減り、利便性を追求する必要がなくなったから(50代・男性)
- 都会は便利だが、あくせくした雰囲気や他人のことは我関せずといった冷たい人間関係が目につくように感じる。その点、田舎はのんびり大らかに暮らせるだろうし、人間関係も温かで助け合って暮らして行けそうに思うから。(50代・男性)
田舎が良いと思う理由では、「都会の喧騒に朝から晩まで浸っていたいと思わない」や「人間関係も温かで助け合って暮らして行けそう」などがありました。
コロナ禍でリモートワークが普及しているということが、理由になっている方も少なくないようです。
それぞれ上記のような理由がありましたが、年代別で見ると「住みたい場所」はどれほど変わるのでしょうか。
今回の結果を年代別で集計したグラフは以下の通りです。
「都会」を選んだのは30代以下の52.8%がもっとも多くなっており、40代、50代では徐々に「田舎が良い」という方が増えるという結果になりました。
一方で、60代は50代の方よりも「都会」を選んだ方が多いようです。
では、現在の住まいと実際に住みたい場所には違いがあるのでしょうか。
現在住んでいる地域が「都会」の方、現在住んでいる地域が「田舎」の方、それぞれで集計しました。
どちらも、現在住んでいる地域と同じような環境で住みたいと思っている方が良い結果になりました。
特に、現在「都会」「どちらかといえば都会」に住んでいる方の回答では、「田舎に住みたい」と思っている方は少ないようです。
■住みたい場所は年齢によって変化する?
続いて、住みたい場所は年齢によって変化したか?もしくは変化すると思うか?について聞きました。
「変化していない(変化しないと思う)」と回答した方が62%と、住みたい場所は年齢によって変化することはないと考えている方が多いようです。
「変化した(変化すると思う)」と回答した方に、どのように変化したか(すると思うか)についても聞きました。
住みたい場所がどのように変化したか(すると思うか)
- まだ若いので車であちこち行けるが、歳が行くと買い物など不便になるとおもうから。(30代・女性)
- 学生の時は田舎は何もなく遊びばやお店がたくさんある都会に憧れはあったが、実際に都会に自由に行き来できるようになった社会人から見たら都会は便利だが人々は多いし賑やかで自然豊かな田舎のほうが落ち着くというか住みやすいと思った。(30代・女性)
- 現在48歳で、歳を重ねるごとに田舎暮らしが落ち着きます。逆に20代の頃は都会がよかったですが。(40代・男性)
- かつては、のどかな里山に住みたいと思っていたけれど、東京の便利さを知ったら離れたくなくなった(50代・女性)
- 今は自然環境いっぱいの田舎に魅力を感じているが、実際に年齢を重ねると便利な都会から離れられないような気がする。(50代・男性)
- 車があれば田舎でもどうにかなると思っていましたが、年齢を重ねていくと体の自由も聞かなくなってくるし、移動においては公共交通機関のあるところがいいですね。若いうちは田舎にあこがれた時もありましたが。(60代・男性)
- 現役時代は通勤に便利な場所、リタイア後は田舎暮らしでのんびりと、高齢化したらセーフティネットの整った都会と変化しました。(70代・男性)
■まとめ
今回は、住むなら都会か田舎かについての調査を実施し、その結果について紹介しました。
「田舎」よりも「都会」に住みたいという方が多い結果となり、特に30代以下の若い世代が都会に住みたいと思っている場合が多いようです。
一方で、40代、50代に比べて60代の方も「都会」を選んだ方が多い結果に。
若いころは都会でバリバリ働き、仕事や子育てが落ち着いてきたら田舎でのんびりと、さらに年齢が上がってきたら利便性の高い都会へ…という風に、「住みたい場所」が移り変わっていくという方が多いのかもしれません。
引用元:
https://trend-research.jp/16421/
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