キャリア・転職メディア「ミチサガシ」(https://miyablog.me/)は、「転職するべきか迷っている男女」、「転職したことのある男女」、「キャリアの専門家」を対象に、転職を迷っている理由と転職の決断ができた理由、転職に成功しやすい人の特徴に関するアンケートを実施しました。
調査対象:1.現在、転職するべきか迷っている男女
2.過去、転職したことのある男女
3.キャリアの専門家(one-recollection代表:近藤奎祐 様)
対象人数:456名
調査方法:インターネットアンケート調査
調査主体:キャリア・転職メディア「ミチサガシ」
調査期間:2023年9月9日〜9月15日
※本アンケート結果を引用する際は「ミチサガシ」のURL
(https://miyablog.me/should-i-change-jobs-or-stay/)をご使用ください。
■調査サマリー
- 転職を検討している主な理由に関し、「現職の給与に不満がある」と答えた方が79%、「人間関係や職場環境に問題がある」と答えた方が75%、「ワークライフバランスを改善したい」と答えた方が36%、「キャリアアップやスキル向上をしたい」と答えた方が43%、「その他」と答えた方が10%という結果でした。
- 転職を決断するうえで必要と感じるサポートに関し、「ハローワーク(求人紹介)」と答えた方が32%、「転職エージェント」と答えた方が77%、「キャリアカウンセリング」と答えた方が87%、「面接や履歴書作成の指導」と答えた方が37%、「その他」と答えた方が10%という結果でした。
- 前職を辞めたことの後悔に関し、「後悔していない」と答えた方が64.7%、「どちらかといえば後悔していない」と答えた方が25.1%、「どちらかといえば後悔している」と答えた方が7.4%、「後悔している」と答えた方が2.8%という結果でした。
アンケート調査詳細|現在、転職するべきか迷っている方への調査結果
■あなたが転職を検討している主な理由を教えてください
現職の給与に不満がある:79%
人間関係や職場環境に問題がある:75%
ワークライフバランスを改善したい:36%
キャリアアップやスキル向上をしたい:43%
その他:10%
<転職を躊躇ってしまう理由>
私にとって、給与などの待遇よりも、人間関係の方が重要です。人間関係は、その中に入ってみないとわからず、現在の人間関係が良好なことからも、一歩踏み出せずにいます。一方で、キャリアアップという観点では、転職も一つの方策ではないかと思い、悩んでいます。
(40代前半/女性)
技術的に業務内容がしっかりこなせるかどうか不安で躊躇してしまいます。自身の場合、未経験の業界・職種への転職を目指しておりますので、いくら転職セミナーや座学で対応していても実際の業務で通用するのか不安です。
(30代後半/男性)
ずっと一つの業界で働いてきたので、他業種にチャレンジするか同業他社にするか迷っています。年齢的なことを考慮すると後者の方がいいとは思うのですが、現在の業界に嫌気がさしています。基本的に薄給なので、収入面も考えてしまいます。
(40代前半/女性)
過去に転職経験があり、今回転職すると転職回数が増えてしまうため採用されるか不安があるため。転職回数は少ない方がよいという考え方が一般的だと思うので、20代で複数回転職経験があると企業側に警戒されてしまうのではないかと思っています。
(20代後半/女性)
現在結婚して生活が安定していてそれなりのお給料や住宅手当も頂いているので転職することによっていまの給与が減ったり、住宅手当がなくなったりして、転職することで経済的に生活が苦しくなることが一番躊躇してしまう理由です。
(20代後半/男性)
■転職で最も重視しているポイントを教えてください(複数回答可)
給与や福利厚生:32%
職務内容:18.8%
就業時間や勤務地:21.1%
職場環境(人間関係、業務量等):27.6%
その他:0.6%
■転職を決断するうえで「必要と感じるサポート」を教えてください
ハローワーク(求人紹介):32%
転職エージェント:77%
キャリアカウンセリング:87%
面接や履歴書作成の指導:37%
その他:10%
アンケート調査詳細|過去、転職をしたことがある方への調査結果
■転職後、前職を辞めたことに後悔はありませんか?
後悔していない:64.7%
どちらかといえば後悔していない:25.1%
どちらかといえば後悔している:7.4%
後悔している:2.8%
<後悔している理由>
面接の時に聞かされていた内容と全く違う業務をさせられた上に、それは他の人が誰もやった事のない内容だった為誰にも聞く事が出来なかった。 しかも新人であるにも関わらず誰も手伝ってくれず、入社してすぐに残業続きで残業代も出なかった。
(40代後半/男性)
仕事内容は、転職後の会社で条件を満たせたが、人間関係は前会の社の方が良かったため、前の会社が恋しくなったことがある。
(40代前半/女性)
元々介護で離職したので出来れば休職扱いでもう少し在席出来ていれば状況が変わっただろうなと後悔する事がありました。ただ離職する前の上司が完全に部下を自分の昇進の道具扱いだったので在席していても後悔しそうです。
(30代後半/男性)
結婚を機に転職しています。前職はアパレル業界で華やかで自由な雰囲気で、日々新しい経験ができる仕事内容で、楽しい環境でした。ただ、残業が多く、新しい家から距離があり転職することになりますた。転職したところは定時上がりで、家からも近いところであることは求めた通りでしたが、ルーティンの作業をずっとやる仕事内容だったので物足りなさも感じることもありました。
(40代前半/女性)
セクハラやパワハラの多い職場で労働時間も1日12時間以上職場にいることが普通でした。また、改善点を上司に相談しても良いように言いくるめられて特に改善をしてくれません。
(20代後半/女性)
■転職をしたことで改善されたポイントを教えてください
給料:23.9%
人間関係:17.8%
ワークライフバランス:32.4%
ストレスの軽減:18.8%
その他:7%
■転職を決断した主な理由を教えてください
30代を目前にして、社会人経験における市場価値が低いと感じたからです。 前職は、働きやすい環境ではあったのですが、特別なスキルが身につく訳でもなく、淡々と日々が過ぎていく感じでした。 また、切磋琢磨できるような歳の近い人もいなかったので、このままで良いのかな?と疑問が生まれたことで転職を決意しました。
(30代前半/女性)
業務面での不満が多く、社員の不満を組合に報告しても改善がされませんでした。また、先輩方の給料を聞くと昇給したとしても雀の涙で、残業をしないと生活が難しい状態であり将来この会社に居ても大丈夫なのかという不安が大きく転職を決断しました。
(20代後半/男性)
前職の人間関係がとにかく悪かったからです。はじめは我慢していたけれど、心身ともにストレスで弱ってきてしまい働く気力がなくなっていきました。家族に相談すると元気でいてほしいからと転職を後押ししてくれました。
(30代後半/男性)
今よりも転職先企業の将来性があると判断したからです。今後伸びていく市場に関連する仕事内容だったこともあり、給与面に関してもこれまでは、生活していくのがやっとの状態でした。また、賞与に関しては寸志で小学生の小遣い程度。これらのことが転職した主な要因でした。
(40代前半/男性)
■転職を検討している人へのアドバイスを教えてください
まずは転職エージェントに登録して相談をしてみることです。客観的な意見も聞けるし現状が分かり、友人など親しい人に話したとして、それはただの愚痴で終わってしまうことがあるから、なるべく第三者の意見を聞いた方が良いと感じます。働きながらエージェントに相談することで、今の会社と両天秤にかけることができます。
(40代前半/女性)
人生は何事においても天秤だと思っています。辞めたい理由、辞めたくない理由を明確にし、自分にとってどちらに重点を置きたいか。それを少し冷静に考えることがとても大切だろうと思います。 私も転職する前は労働条件や、労働環境、特に人間関係が悪くなったらどうしようかと、かなり迷うこともありましたが、環境を変えてみないと分からないことはどうしてもあるので、そこはえいやっと勇気を持って踏み出すことが必要かと思います。今のご時世、一度転職したら二度と転職できないなんてことは無いので、あまり身構えることなく一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。
(30代前半/女性)
会社に入ってから、社風が合わないなと感じることがあると思います。人事からの説明、ホームページだけではわからない社風については沢山認識をすり合わせしてから決めたほうがいいです。特にベンチャー企業だと若い子も沢山いますし、ガンガン売り上げ伸ばすぞ!という会社の仲間と方向性を合わせて努力しないといけない場面は、安定した企業などよりも多いと思います。少しでも気になる点があれば面接時に細かいことでも聞いておくべきです。
(20代後半/女性)
まずはなぜ転職したいのか書き出しや整理をすることをオススメします。そこで今の会社でも改善できることであれば、まずは相談したり試してみてそれでも難しいようであれば転職を決断してみると、どんな仕事がしたいのかがはっきりとして後悔のない転職につながると思います。 仕事も大事ですが、自分がこれからどんな人生を歩んでいきたいのかも合わせて考えることで選ぶ職種や内容を絞ることができ、この情報は溢れる世の中でも揺らぐことなく活動することができました。
転職は大きな決断でありますが、少しでも条件がいい会社があればそこを目指して転職すべきで行動しなければ今のままで何も変わりません。ただ転職に成功する人と失敗する人の大きな違いがあります。大きな違いは、嫌だから辞めるような人は辞め癖が付いて転職先を転々とします。成功する人は、具体的に次の会社に行ってやりたい仕事に向かい目的がしっかりとしている人で少々嫌なことがあっても耐えられすぐには辞めないでしょう。転職するにはしっかりと計画と目的を持つべきです。
(30代後半/男性)
自分がなぜ転職したいのか、次はどのような仕事に就きたいのか頭の中でしっかり整理をしてから、転職エージェントやハローワークなど第三者に転職を相談するといいと思います。そうすることによって、一人で転職活動を進めるよりたくさん求人を知ることができますし効率よく活動できると思います。私はあらゆる手段を使って転職活動をしていましたが、1ヶ月くらいで希望の仕事に転職することができました。1人で頑張らずいろいろな人を巻き込みながら活動していくのも一つの手だと思います。
(30代前半/女性)
アンケート調査詳細|キャリアの専門家への調査結果
■転職の検討をしたほうがいいケースを教えてください
転職の検討をしたほうがいいケースは以下の4つです。
1.スキル・成長の停滞
2.職場環境・人間関係の悪化
3.ワークライフバランスの問題
4.業界の将来性に不安がある
「1.スキル・成長の停滞」に関し、2022年度の日本の企業の倒産率は0.2%と言われています。キャリアコーチングを実施している実感値として、大体50名に1人ぐらいの方が「まだオフレコだが、会社が倒産します」や「会社の業績が危ない」などの声を耳にします。要するに本人の意志とは関係なく、会社を辞めざるを得ないリスクは常に抱えているので、リスクヘッジの意味でもスキル(自身の強み)は身につけて置くべきです。
また「2.職場環境・人間関係の悪化」は、職場環境と人間関係の悪化が一番精神的に負荷が掛かるものです。キャリア形成は経験の積み重ねになりますが、積み重ねる土台は「健康で元気でいること」という考えを持っているので、それを脅かす脅威からは早急に対処すべきです。
■現職に留まったほうがいいケースを教えてください。
現職にとどまったほうがいいケースは以下のとおりです。
1.キャリア成長の機会がある
2.職場環境が良い
3.報酬が適切
4.ワークライフバランスが取れている
補足として、業界の将来性が危ないと意図しない退職リスクが上がってきます。そのリスクは排除するべきです。
■転職後に直面する問題として最も多い傾向を教えてください。
1.新しい職場での人間関係の構築
2.職務内容への適応
3.新しい業界や職種への適応
「職務内容への適応」に関し、求職者ができることと、企業が求めるものの期待値がズレているケースは結構多いです。もちろん企業側が見誤っている責任もありますが、求職者側も『わたしはこれができます』を明言できていなかったり、直近半年間のミッションなどを聞けていないことが原因です。
また「新しい業界や職種への適応」は、年齢が高い方に陥りがちな傾向です。実際に面接でも柔軟性は見抜こうとしている企業も多いです。
■これまでのカウンセリングの中で、転職に成功しやすい人の特徴を教えてください。
1.過去の出来事を自分の中で検証出来る人(なぜうまくいったのか、うまくいかなかったのかなど)
2.目的意識を持って行動出来ている人
■これまでのカウンセリングの中で、転職に失敗しやすい人の特徴を教えてください。
1.当事者意識を持って行動出来ない人
2.短期欲求を満たそうとする人
3.言語化することを嫌う人(感覚で生きています!みたいな人)
■「転職するべきか、現職に残るべきかの決断」に迷っている相談者に向け、どのようなアドバイスをされているでしょうか?
そもそもなんでその悩みを抱えているのかの原点の整理から行います。それが本当に環境を変えないと実現できないことなのか、現職でどうにかしたら実現できるのかの可能性を考えます。現職で悩みを解消することが不可能ですねとなった場合、転職するしかないので「転職に向けて全力でフォローするから不安を払拭しましょう」というアドバイスを送っています。