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会社manaby(本社:仙台市、代表取締役社⻑:岡﨑衛)は、発達障害(ADHD・ASD・LD)の方を対象に「転職活動でやっておけば良かったこと」に関するアンケート調査を実施しました。
▼本記事
発達障害者104名に調査!「転職活動でやっておけば良かったこと」を聞きました。
https://mana-pocket.com/post-11901/
調査背景
株式会社manabyは、就労移⾏⽀援をはじめとした障害福祉事業を展開しております。今回の調査は発達障害がある⽅の転職における課題について把握し、障害があり同じような困りごとを持つインターネットユーザーへのヒントになることを目的にしています。
調査結果まとめ
①9割以上が転職活動中の後悔がある
②「障害理解」「自己分析」「体調管理」を転職活動中やっておけばよかったと思う方が多い
93.3%が転職活動中の後悔がある!
■転職活動でやっておけば良かったことはありましたか?
・はい 97票(93.3%)
・いいえ 7票(6.7%)
※小数点第2位以下は四捨五入
90%以上の人が「転職活動でやっておけばよかったことがあった」と回答。
後悔を感じている人が非常に多いことが明らかになりました。
やっておけば良かったこと第1位「障害理解」
■転職活動で1番やっておけば良かったことは何ですか?
1位:障害理解(説明の仕方、求める配慮など) 20票(19.2%)
2位:自己分析(自分の得意や不得意を知るなど) 19票(18.3%)
3位:体調管理(メンタルや体調の安定など) 16票(15.4%)
4位:情報収集(仕事内容や給与をもっと調べておけばよかったなど) 9票(8.7%)
5位:他人の力を借りる(エージェントや友人等へ相談など) 8票(7.7%)
6位:スキル習得(資格など) 6票(5.8%)
7位:選考対策(書類・面接・試験など) 5票(4.8%)
8位:貯金(生活費・交通費など) 5票(4.8%)
9位:条件交渉(給与などの待遇交渉など) 4票(3.8%)
10位:応募の幅を広げる(様々な業界や企業を見ておけばよかったなど) 3票(2.9%)
特になし 5票(4.8%)、その他 4票(3.8%)
※小数点第2位以下は四捨五入
転職活動でやっておけば良かったこと第1位は「障害理解(説明の仕方、求める配慮など)」でした。
そして2位「自己分析(自分の得意や不得意を知るなど)」、3位「体調管理(メンタルや体調の安定など)」と続きます。
「障害理解」に関する実際のコメント
・面接で誰でもできる簡単な業務ですと説明があり、それをそのまま信じて、いざ入社するとスピードを求められ、すぐ理解できないので辛くなり、短期離職となってしまいました。具体的な業務について詳しく聞いて、配慮や支援、自分でもできるか、困りごとや不安を自分から話せばよかったと後悔しています。
・発達障害であることを話さずに転職したのですが、ミスが多くて結局その会社にいることができなくなり辞めた経験があります。面接時に発達障害であることやこちらが求める配慮などを伝えておけば、周りに理解してもらえて前向きに働くことができたのかなと後悔しました。
・人よる記憶力がないことや上手く人と話す事ができなかったことで、報連相ができずに、自分で動いて失敗することが仕事でよくありました。職場で自分は自閉症スペクトラムであることをしっかり話し、何が不得意でうまくできないことを伝えておく事で、理解を少しはもらえると感じる。
特に「面接時や採用される前に苦手なことや必要な配慮を具体的に伝えておけばよかった」というコメント多く見受けられました。
障害や特性を隠して働き、無理をした結果、体調を崩し、短期離職をしてしまったという方もいました。
「自己分析」に関する実際のコメント
・自分の特性を全て把握しているわけではないので、転職前に行った失敗が転職後にもあり、改善・理解をすべきだったと思いました。
・ADHDは周りにあまり溶け込めないのでメンタルが悪くなることが多く、結局それがもとになり体調を崩して辞めてしまったりが過去何度もありました。現在は自分の人付き合いができないことを受け止めて 自分の得意分野だったり、あまり人と関わらない仕事をするなど仕事を選ぶうえで工夫している最中です。
・とにかく正社員で働ければいいというこだわりのせいであまり自分の不注意や不得手な部分を考えて仕事を選んでしまった。
特に「就職することが1番の目的になってしまい、特性に目を向けることができていなかった」というコメントが多数。
また「発達障害と診断される前に転職をしたため、得意や不得意が分からず、周りに迷惑をかけてしまった」と発達障害と診断される前であるがために自分の得意・不得意に気づくことができなかったケースもあるようです。
「体調管理」に関する実際のコメント
・しっかりとメンタルが回復しないまま勤めることにしたため月に何度か欠勤があったこともあり、体調管理を専門家に相談するべきだったと思いました。
・日によっては特に多動になりやすかったり気持ちが落ち着かなくなる時があり職場で動き回ってしまうことがありました。それなのでそういう場合の対処法を確立しておけばよかったです。
・面接の前日と当日は緊張のしすぎで体調を崩してしまうことがよくあったので、事前にその対策(リラックスする方法を学ぶ・常備薬を買っておくなど)をしておくべきだった。
特に「体調の波があるため、どんな時に体調不良になるのか」「メンタル回復方法を見つけておけばよかった」というコメントが多数。
また「面接前に緊張をしすぎてしまい、結局キャンセルしてしまった」という方もおり、頓服薬を持っておくなど、即時に対応できる対策が重要なようです。
今回の調査から転職活動で準備すべきことが見えてきました。
それは「自分の得意・不得意知る」「苦手を相手に伝えられるようにする」「体調不良やストレスへの対策を準備しておく」ということです。
普段から自分の今の気持ちに耳を傾けてみたり、褒められたことを書き出したり、どんな息抜きが自分に最適なのかを探してみると自分の特性に気づくことができるかもしれません。
この記事について
▼本記事
発達障害者104名に調査!「転職活動でやっておけば良かったこと」を聞きました。
https://mana-pocket.com/post-11901/
▼調査概要
調査内容:「転職活動でやっておけば良かったこと」に関するアンケート調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2024年1月31日~2024年2月14日
調査人数:104名
対象者 :発達障害(ADHD・ASD・LD)で転職経験がある方
▼アンケート属性
■性別
・男性61名(58.7%)
・女性43名(41.3%)
■年代
・20代 29名(27.9%)
・30代 39名(37.5%)
・40代 31名(29.8%)
・50代 3名(2.9%)
・60代 2名(1.9%)