国土の復興への想いを背景に地域の持続的発展を支える
復建調査設計株式会社 代表取締役社長 藤井 照久さん
GLOCAL MISSION Times 編集部
2024/10/16 (水) - 16:30

1946年、戦後からの国土の復興を目指して社団法人として発足し、その想いをつなぐ、復建調査設計株式会社。今、抱えている課題や対策、働きやすい職場づくりなどについて、代表取締役社長 藤井 照久さんにお話しいただきました。


―まず、御社の会社概要を教えてください。

弊社は地質調査、測量、建設コンサルタントの3つの分野を中心とした、総合建設コンサルタントの会社です。本社を広島に置き、中国・四国を中心に、北海道から沖縄まで全国展開をしています。1997年にミャンマーのヤンゴンに事務所を開設、2014年にはミャンマーに現地法人を設立し、ベトナムにも合弁会社があります。職員数は708人(2024年4月30日現在)です。


―御社の強みを教えてください。

総合建設コンサルタントなので、設計だけではなく、計画調査や維持管理という幅広い分野で仕事をしている点が強みです。また、中国・四国だけでなく、関東にも事業所があるので、関東で得た知識を中国・四国にも展開しています。


―今、抱えられている課題や解決に向けて取り組まれていることはありますか?

新しいことに取り組んでいくためには、多種多様な人材が必要ですが、大学の土木学科も少なくなり、土木工学の知識が十分でない学生の入社も多くなってきています。そのため、入社後に土木工学の基礎知識を身につけてもらいながら育成していかなければならない点も課題に感じています。働き方改革が求められているなか、限られた時間の中で人材育成をしなければなりません。教育プログラムを充実させ人材を確保していきます。


―採用で工夫されていることはありますか?

大学を訪問して説明することはもちろん、大学との共同研究を通して学生に弊社のことを知っていただくよう努めています。インターンシップも積極的に取り入れています。また、新聞やCMなどの広報にも力を入れており、復建調査設計の存在を広く一般の方々にも知ってもらうことで、学生の認知度を高めたり、社員満足にもつながると考えています。


―働き方改革や人材育成の面で御社の特色はありますか?

現場を伴わない業務では、無理して出社せず働けるように、テレワークを一部導入しています。コロナ禍においては職種的に難しいのではないかと悩みましたが、業績が落ちることなく実施できました。また、関東や大阪には、サテライトオフィスを設けて、遠方の方に自宅近くで働いてもらえるよう取り組んでいます。

その他、男性社員の育休を推奨していて、現在の取得率は6割です。


―中途採用にあたって重視している点があれば教えてください。

弊社には、社是である「進取・協力・信頼」の下に、「仕事を楽しもう」「熱く挑戦しよう」「大きな夢を抱こう」「広い視野を持とう」「心をつなごう」といった行動指針を掲げています。こうしたことに共感していただければ、専門知識が少ない方でも、ぜひ一緒に働いていただきたいと思っています。知識については、入社後に習得することができますから安心してください。新卒採用が多い弊社ですが、離職率が低く、定年延長もあり、職員は700人を超えるまで成長し伸びてきました。中途採用の方とも一緒に成長していきたいと思います。

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―持続可能社会を目指して取り組まれていることはありますか?

多くの自治体と災害協定を結んでおり、大きな災害が起こると積極的に支援活動をしています。災害への対応は、ある程度の経験が必要なので、なるべく多くかかわり経験を積むようにしています。
また、10年ほど前から、国土交通省緊急災害対策派遣隊TEC-FORCE(テックフォース)の広報支援の仕事をいただいており、大きな災害が起こると、現場に駆けつけて活動される国土交通省の方々の様子を撮影し活動報告をしています。そのため、我々も災害が起こったらすぐに現場に駆けつけなければなりません。こうした経験を積むことで、初動として何をしたらいいのか、長期的にはどうしたらいいのかの知見が蓄積されていくので、継続していくことが重要だと思っています。
東日本大震災の際には、多くの職員を東北に派遣しました。


―DX推進の取り組みはいかがでしょうか?

二つあります。一つは地図をデジタル化する取り組みです。レーザー光線をあて座標値をとり、変換して地図を作成しています。パソコン上で都市を作るようなイメージです。
もう一つは設計成果のデジタル化です。座標値をCADに取り込み、できていない橋梁等の構造物を実世界に照らし合わせて、仮想現実を作るような取り組みも行っています。

また、データを建機に読み込ませ、自動的に施工したり、ドローンを使う等、土木業界のデジタル化について自治体等へのご案内もしています。

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―広島に転職したいと思っている方たちにメッセージをお願いします。

長く勤めていただくために、少しでも働きやすい環境づくりを目指しています。新卒の方々はもちろん、同業種、異業種の経験者の方、いろいろな方々に、弊社の門を叩いていただいて、ぜひ、一緒に働いて活躍していただきたいと思っています。


広島県企業の求人や、企業・暮らしに関する情報は、WEBサイト「kakeru広島」をご覧ください。
https://glocalmissionjobs.jp/lp/hiroshima


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