日本が近代国家への1歩を記した明治維新から、今年で150年。幕末から明治にかけて坂本龍馬ら多くの志士を輩出した高知県では、大政奉還150年の2017年度から2年間、激動の時代を生きた人々の功績や史跡などをめぐる観光博覧会『志国高知 幕末維新博』を開催している。
4月21日からの開催される第二幕では開催期間中、県立坂本龍馬記念館をメイン会場に、県内各地の会場で様々な企画展示などを行うほか、ファッションや玩具など多様な企業・団体と連携して新たな地域活性につなげるプロジェクト「平成の海援隊」が始動する。
【設立当初の「平成の海援隊」参加企業・団体 】
高知県では、明治維新150年にあたるこの機会を、国難に直面した幕末・明治期を振り返る意義深いタイミングととらえ、地方の魅力を世界に発信する取り組みとして企業・団体との連動プロジェクトを立ち上げた。
150年前、日本を想う有志が集い、世界雄飛を目指した坂本龍馬率いる海援隊の精神を引き継ぎ『平成の海援隊』と命名。今後さらに志ある参加企業・団体を募り、様々な分野から国内外に発信していくという。
【平成の海援隊 設立時の参加企業7社・3月22日に行われた記者発表の出席者(五十音順、敬称略)】
atmos(株式会社テクストトレーディングカンパニー) 代表取締役 本明秀文
WAREHOUSE COMPANY ウエアハウス プレス 藤木将己
株式会社DeNA Games Tokyo 代表取締役社長 井口徹也
株式会社DDホールディングス 代表取締役社長 グループCEO 松村厚久
トランスフォーマープロジェクト 石田四郎
BERBERJIN ベルベルジン原宿店店長 藤原裕
株式会社レプロエンタテインメント タレント ユージ
【平成の海援隊 参加企業の活動予定】
・atmos
スニーカーを中心としたセレクトショップを展開。
高知や志国高知 幕末維新博の情報発信を意識した新商品開発や首都圏を中心とした国内外の店舗での展開を予定。
・WAREHOUSE COMPANY×BERBERJIN
幕末期に米国で暮らしたジョン万次郎にちなんだ新ブランド「ジョン万デニム」を2社で共同製作。1800年代のジーンズを復刻して120本限定販売する。4月21日に詳細を発表。
・株式会社DeNA Games Tokyo
同社が開発・提供するゲームソフトにおいて、高知県の名産品などをアイテム化。
幕末の志士をキャラクター化して作品に登場させる。「怪盗ロワイヤル」「農園ホッコリーナ」「戦国ロワイヤル」「アクアスクエア」「スペースデブリーズ」の5作品で展開予定。
・株式会社DDホールディングス
月間来店者約45,000人の土佐料理専門店「わらやき屋」などで高知県産食材を使った料理提供、観光情報発信予定。
・トランスフォーマープロジェクト
展開内容は、6月22日に詳細を発表予定。
・株式会社レプロエンタテインメント
タレントのユージ氏が、これまでも高知県産食材のPRや地元ボランティアと活動を共にした文化財修復プロジェクトを実施。今後は、みやげもの販売企画などを展開予定。
【「平成の海援隊」設立趣意書 】
平成29年、平成30年は、大政奉還と明治維新から150年にあたる日本全体としても記念すべき年である。人口減少社会の到来や、世界情勢の不透明化といった激動の時代を迎えた現在、この記念すべき年を機に、国難に直面した幕末・明治期を振り返ることは大変意義深い。
当時、江戸幕府が機能不全に陥る中、日本は薩長土肥という強い地方の存在により国難を乗り越えることができた。そして、現代においてもまさに強い地方が求められている。
150年前、日本を想う志のもとに全国から集まり、土佐藩を援けつつ世界雄飛を目指した海援隊の精神は、強い地方の象徴でもあり、現代においてもまた求められているものである。
この度、我々は、叶うことのなかった「世界の海援隊」との志を継ぎ、世界に開かれた強い地方の実現を目指し、再び立ち上がることとした。
世界への志ある企業・団体と、「志国高知 幕末維新博」を展開する現代の土佐藩、高知県が同士となり、地域の底力をそれぞれの個性を活かして発掘し、磨き上げ、そして世界に発信していく。
本日、同志が集い、「平成の海援隊」を設立する。
今後、さらに、志を同じくする多くの皆様の参加を切に願うものである。
平成30年3月22日
参照:
「志国高知 幕末維新博」公式サイト
https://bakumatsu-ishinhaku.com/