子育て世代に人気の栃木市 3つのうれしい取り組み
寺本 亜紀
2018/09/13 (木) - 11:19

「蔵の街」として有名な栃木市。『田舎暮らしの本』(宝島社 発行)2017年版日本「住みたい田舎」ベストランキングの「若者世代部門」と「子育て世代部門」で1位を獲得しました。栃木市では、子育て世代や独立・開業希望者が笑顔になる街づくりを積極的に行っています。今回は、特色ある3つの「うれしい」を紹介します。

子育て世代がうれしい

・赤ちゃんの駅
「赤ちゃんの駅」は、幼い子どもを連れて外出したときに、気軽に立ち寄って無料でおむつ替えや授乳を行うことのできる場所です。栃木市では、子育て世代が安心して外出できる環境をつくっています。
「赤ちゃんの駅」に登録された企業や施設には、「この場所をいつでも使ってください」という印として、旗が立てられていたり、シールが貼られていたりします。

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・ファミリー・サポート・センター
まず登録をして会員になります。手助けしてほしい人(依頼会員)が依頼をして、お手伝いのできる人(提供会員)が子どもを預かったり、送迎したりなどの援助を行います。子どもの対象は、0歳から小学校6年生まで。

「子どもがなかなかできない。でも不妊治療費などは高い」そういう夫婦のために、栃木市では「不妊治療費助成制度」や「不育症治療費助成制度」を設けています。不妊治療、不育症治療を受けている夫婦に対して、医療保険が適用されない治療費の一部を助成しています。

独立・開業の補助金や助成金がうれしい

栃木市では、独立・開業を希望する人のために補助金や助成金を用意しています。「店を持ちたい」、「農業をやりたい」といった夢を叶えるために、このような補助金を上手に活用するのも一つの方法です。

・空き店舗活用促進事業補助金
「栃木市で自分の店を構えたい」という人向けの補助金です。新規開業者で、新たに空き店舗を活用して小売業、飲食業、サービス業を営みたいという人を対象に補助金がでます。
店舗部分改装費(内装、外装等工事費等) 補助率1/2 限度額100万円
開店後、最長12ヵ月分の家賃(店舗部分のみ)補助率1/2 限度額50万円
専門家相談費用(営業開始から1年間5回まで)補助率1/2 限度額1回につき1万6000円

・青年就農給付金(経営開始型)
栃木市では、「これから農業を始めたい」という青年就農者に対するサポートも充実しています。給付金は、最長5年間 年間150万円。そのほかにも、研修への助成などさまざまな支援を行っています。

・新規就農サポート
青年の就農者の定着を図ることを目的として、新規就農者に対し農業経営に係る経費の一部を補助します。限度額は、30万円です。

このようなサポートも、若者世代、子育て世代に人気がある理由の一つかもしれません。補助金や助成金を受けるためには、それぞれ条件がありますので、栃木市に事前に確認しましょう。

移住のための住宅補助がうれしい

移住するならば住む家を探す必要があります。栃木市では、定住促進や空き家の活用を目的として「あったか住まいるバンク」で空き家情報を提供しています。

住宅に関する補助金もあるので、いくつか紹介します。

・空き家バンク リフォーム補助金
空き家バンクに登録された空き家等の所有者もしくは購入・賃貸する者がリフォームおよび家財の処分を行う場合、条件を満たしていれば工事費等を補助してもらえます。
補助率は工事費等の1/2、限度額はリフォーム工事50万円、家財処分10万円です。

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・IJU(移住)補助金
栃木市の市街化区域等に新たに住宅を新築、購入する場合、栃木市に定住を希望する市外からの転入者を対象とした補助です。定住人口の増加を促進し、まちなかの活性化を図ることを目的としています。「5年以上定住すること」などいくつかの条件を満たせば補助金が交付されます。

具体的な補助金の額をみてみましょう。

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例えば、新築住宅を取得した所有者または配偶者が30代で子どもが2人、所有者が栃木市内で勤務している場合は、基本額30万円、若年世帯加算10万円、子ども加算20万円、勤労者加算10万円で、補助金の合計金額は70万円となります。
「自分たちの家を持ちたい」と考える子育て世代にはうれしい支援といえるでしょう。

とはいえ、移住する前に栃木市に住んでみなければわからないこともあります。
そういうときは、栃木市のお試しの家「結芽(ゆめ)のTRY家(とらいえ) 蔵の街やどかりの家」で栃木市での暮らしを体験することができます。この家は栃木市の中心部にあり、スーパーや百貨店までも徒歩5分。移住に向けて仕事や住居を探すときにも利用できます。
期間は1泊から1ヵ月以内で、利用料は光熱水費込みで、1泊2,000円、1ヵ月3万円。

「店を開きたい」、「農業を始めたい」、「家を建てたい」と考える独立・開業希望者のための支援を積極的に行っている栃木市。夢を叶えたい若者世代や子育て世代にとって人気なのが頷けます。
(2017年3月22日)

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