その職務経歴書 本気で書いてる?とりあえずは落とし穴
木下 眞由子
2017/09/28 (木) - 08:00

転職で必要な職務経歴書。エージェントに行けば、添削してくれるものと思いがちですが、実はあまりチェックされずに提出されているか、人事がどういう目線で見ているか知らないケースもあります。
最初にご自身のことを伝える大切なもの。人任せにしないで、自分で納得のいく職務経歴書の作成をするポイントをお伝えします。

「最初に自分を紹介する重要な書類」

通常、転職活動を始める時に必ず必要になるのが、履歴書や職務経歴書だと思います。ネット上でも様々なフォーマットが出回っていると思いますので、大体どういうものかは皆さんご存知だと思います。

いわゆる転職エージェントでも書き方たるものについてコメントをしてくれる場合もありますが、ほとんどが添削も受けずに自分で作って、そのまま企業に行ってしまうケースも。

その職務経歴書。本気で書いていますか?

実は私も最初はこんなもの、人事は読んでいないだろうと思っていました。ところが、実際に企業側の立場に立ってみると、極めて重要なものと気づかされました。この職務経歴書の内容がその方そのものを現し、評価をされています。

職務経歴書は、本気で書いた方がいい。改めてそう思っています。

職務経歴書で会いたいと思わせるか、思わせられないか。
これも一つのスキルだと私は思っています。

ここで簡単に、職務経歴書の基本的な書き方をご紹介したいと思います。

「過去→現在→未来 フォントの大きさ、段落の作り方にも注意を」

【全体要約】
○簡単に自分の経歴のサマリ。

サマリについては、簡単で結構です。新卒でどこに入って、何を経験して、今に至るのだというサマリです。ブランクがある場合はそれについても言及しておくことをお勧めします。必ず、このブランク期間に何していたのか?という点が気になりますので、補足することをお勧めします。エージェントからの推薦状に、このブランク期間について記載されるとは限らないので、ご自身で職務経歴書内に記載することをお勧めします。

【過去を時系列に整理する(職務経歴)】
○新しいものからよりは、古いものから。

(履歴書は古いものから、記載されます。それと並行して見ていくので、揃っている方が親切だと思いました。)
○自分が経験してきた、過去の事実。
(結果とそのポイント)
過去やってきたことについては、端的に分かりやすく、結果についての記載を必ず残してください。結果については、達成率はどれくらいなのか。という定量的なものを残すことをお勧めします。またその結果を出すために、何を注力したのかなど、自分がやったアクションについての記載はマストです。

【現在、未来(自己PR)】
○過去の経験を経て、現在何ができるのか。

過去の経験から得た、自分の強み、武器、再現性のある行動についての記載
PCスキルはもちろんのこと、今後何を活かせるか。について記載する、自己PRはかなり重要です。
ここで残念なパターンが、物語風になること、意識してきただけで、それができるのかどうかわからないこと、自分の思いの丈をぶつけるだけの文章になってしまうことです。

物語系:自分がやってきた出来事、事象をひたすら書き連ねる。時に自分が思った主観だけが述べられており、結果「ふーん、それで」という風に受け取られます。

意識系:「~意識してきました」という文末は、意識しただけで、結果それで何が起きたのかが非常に分かりにくいものです。意識するだけではなくて、行動をして何が結果出たのかを知りたいものですので、文末の表現も重要です。

思い爆発系:自分はこんなに頑張っているのに、会社の経営方針や社会の在り方に問題があるというようなものです。社会への不満を職務経歴書に記載しても、何も変わりません。思いの丈は分かりますが、まず、自分自身はその社会で何をしてきたのかを冷静に分析しましょう。

「自己PRでその人のビジネスセンスも問われます」

私も職務経歴書は一日平均10件以上見ています。人事は忙しい。人事だけではなく、各部門で書類選考をしている場合は、尚のことです。ゆえに、ポイントを押さえてみることになりますから、具体的か?論理的か?を見ます。
最後の自己PRであるのは、「コミュニケーションスキル」「マネジメントスキル」です。
全く読む気になりません。笑

一般的なことではなくて、本当にその方は何が武器なのかを知りたいわけです。ゆえに具体的に記載すること、コミュニケーションスキルと言っても具体的に自分のオリジナリティは何かを記すことをお勧めします。

職務経歴書は、自分のことを表す最初の提出物です。とりあえず作って提出するのではなくて、じっくり考えて作成することをお勧めいたします。

また転職回数が多い人、短期就業が続いている人は、ぱっと見の印象であまりよい印象にならないのは事実です。だからこそ、丁寧に作成することは重要です。また、年齢の高い方においては、中身の濃さと論理性を、若手よりもずっとシビアに見られます。長いだけで中身がない。稚拙な表現(例:私は人と話をするのが大好きなので営業のプロとしてやっていきたいと思う)などが年齢対比でかなり目立ちますし、正直一発でアウトになる可能性が高いです。

職務経歴書こそ、プロに見てもらいましょう。特に人事の経験があるようなエージェントさんに依頼すると、納得いく職務経歴書が作成できると思います。

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