中山間地域の事業承継を促進するプラットフォーム「ニホン継業バンク」β版を公開 全国の市町村に無料提供
GLOCAL MISSION Times 編集部
2020/02/04 (火) - 07:00

ココホレジャパン株式会社は、過疎化が進む中山間地域での仕事や地域の伝統・技術の承継を進める市町村に向けた継業促進プラットフォーム「ニホン継業バンク」β版を公開し、市町村(および市町村と協働して地域の承継に取り組む団体)に対し無料提供を開始した。

今回のβ版公開にともない、瀬戸内市移住交流促進協議会、合同会社離島倶楽部と連携し、「岡山県瀬戸内市継業バンク」と「岡山県笠岡継業バンク」を開設した。

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日本の中小企業のうち「後継者不在」は約66%にのぼり、経営者の約6割(約245万人)が70歳以上となる2025年には、中小企業の廃業が相次ぐと予測されている。

特に地方では、空き家と同様に、少子高齢化や過疎化を背景に商圏が縮小しているなどから、仲介手数料が低く民間事業者が参入しづらい、経営者が高齢でネットサービスの利用が進まないなどの課題を抱えていた。

「ニホン継業バンク」では、市町村にプラットフォームを提供。一次産業や個人事業も含めた事業の譲渡、後継ぎの求人やインターンの募集など譲渡以外の募集も行うことで、多様な地域の承継に対応していく。


開設と利用について


ニホン継業バンクでは、市町村(または、市町村と協働して地域の承継に取り組む団体)が年間使用料を負担(人口に応じて算定。β版は無料※条件あり)することで、市町村ごとの継業バンクを初期費用なしで開設することが可能。都度の更新費も不要でプロの編集者が記事作成、HP更新を行う。

後継ぎを募集したい事業者は、市町村を通して同サービスに申し込み、ニホン継業バンクの編集者が、市町村経由でヒアリングした情報から対象の事業の魅力やストーリー、地域での必要性などを伝える記事を掲載。応募・問い合わせは窓口となる市町村を経由することで、インターネットを利用しない人でも無料で利用することができる。

開設の流れ
1:市町村(または地域団体)から、継業バンク開設を申込み
2:人口に応じた利用条件をご案内致します(β版を無料提供中。条件あり)
3:ご契約後、専用の継業バンクを開設

利用の流れ
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市町村で準備すること
1:地域内で継業を希望される事業者からの掲載申込みを受付。記事制作に必要な情報のヒアリング、写真の手配をお願いします
2:「1」の必要情報を揃え、継業バンク編集部に掲載をご指示ください
3:編集部にて記事を制作、継業バンクに掲載します
4:応募、お問い合わせがあった場合は、市町村ご担当者にご連絡します


できること
・後継ぎ候補の求人
・事業の譲渡先を探す
・仕事や技術に興味をもった人の体験・研修の受け入れ


継業バンクβ版開設の申込み・お問い合わせ

継業に積極的に取り組む市町村に対し、期間限定で運営体制の整備、サービス向上のためのフィードバックなどを条件にβ版を無料で提供します。

ニホン継業バンク:https://keigyo.jp/
メールアドレス:hello@kkhr.jp

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