九州での就職や結婚等を経て生まれ育った島根県へUターン転職を決めた加藤さん。経済産業省「地域未来牽引企業」であり、全国へソフトウェアサービスを展開する株式会社オネストに入社し、多岐にわたる業務を担当し活躍しています。Uターンのきっかけや遠方からの転職活動、島根県での仕事や暮らしについて伺いました。
まず、自己紹介をお願いします。
出身は山陰地方ですが、福岡の九州工業大学に進学し、生命情報工学を専攻しました。生命情報工学はIT技術を使って生物の研究を行う学問です。昔から環境に興味があったので、卒業後は長崎の産業廃棄物処理の会社に就職をし、廃棄物焼却発電プラントや処理施設の維持管理業務など、さまざまなことをしました。10年程勤めた後、地元へ戻りオネストへ就職したところです。
Uターンのきっかけを教えてください。
結婚をして子どもができたことをきっかけに、Uターンしました。経済面の不安はありましたが、妻には以前から島根に戻る考えがあることを伝えていたので、特に抵抗感はなく聞いてもらえました。
九州から島根への就職活動はどのように進められたのでしょうか。
転職エージェントのサイトに登録をしてリサーチをしていました。大学時代、IT分野の勉強がおもしろかったので、分野を絞って就職活動をしていたところ、オネスト社を見つけました。島根にありながらも、独自のソフトを開発して全国に展開しており、強みのある会社だと思い入社を考えました。
今はどのような業務をされていますか。
オネストでは、「調達業務改革Web-EDIe商買DX」という、製造業の企業と取引先との注文取引を効率化する発注型Web-EDIシステムを販売しています。
私の仕事は、「e商買DX」を、実際に使っていただけるように、導入企業様に対し、その取引先への案内方法の提案や、ソフト導入説明会の支援などの、仕入先システム導入支援業務を行っています。
コロナ禍によってオンラインでの打ち合わせが中心になりましたが、うまく進められないこともあるので、対面でのフォローにも注力するようにしています。
その他、e商買の操作に関する問い合わせ窓口業務もあり、パソコンの設定や操作方法などを電話でサポートをしています。
島根へ戻られて良かった点や、感じられる魅力はありますか?
例えば、安来市では15歳まで医療費補助があり、移住者には家賃の補助もあります。私は移住してからの3年間は家賃補助として月1万円とともに子ども1人当たりプラス5,000円をいただいています。
島根は海も山も近く自然豊か。松江城や出雲大社があって雰囲気がありますし、神聖な土地としても魅力的ですね。
今後、島根でどのような暮らしをされたいですか。
山陰地方にはもっと豊かに暮らせる場所になってほしいです。間接的ですが、オネストの一員として仕事を通して地域に還元したいと思っています。
Iターンはもちろん、Uターンをしていただけるように、若い世代には、地方にも魅力的な会社があるということを知ってほしいですね。
島根に興味を持たれている皆さんへのメッセージをお願いします。
都会でなくても活躍できる場所があります。「都会が合わない」「もっと活躍できる場所があるのでは?」と感じたら、まずは動いて、イメージができたら、実際に飛び込んでみてはいかがでしょうか。
島根にはITの会社が多いので理系のイメージがありますが、いろいろな職種があり、文系の方でも活躍できる場がありますよ。