
豊かな自然に囲まれながらも、高速道路や新幹線などの交通アクセスに恵まれ、暮らしやすい武雄市。近年、新たに農業を始めるために移住する方が増えています。武雄市の農業の魅力や新規就農者向けの支援体制について、農林課新規就農担当の古賀さんと山北さんにお話をうかがいました。
■武雄市の農業の特徴や強みについて教えてください。
武雄市は面積の50%を山林が占め、雄大な山々と豊かな自然に恵まれています。
水稲や麦を中心に、きゅうり、チンゲン菜、アスパラガス、いちごなど多彩な作物を栽培されています。きゅうりは硬質フィルムハウスで育てているのが特徴です。
■新規就農者を支援するための、具体的なサポートや制度について教えてください。
昔からきゅうり栽培が盛んである朝日町には、きゅうりの栽培技術などを学ぶことができる「みどり地区きゅうりトレーニングファーム」があります。モニタリングしながらハウス内を適切な環境を保つ最先端の「環境制御技術」の知見を持つ先進農家の方などが講師を務め、実践を中心とした指導を受けられることが特徴です。そのほか、それぞれの専門分野の講師による農業経営のノウハウを学ぶことで、安心して就農につなげることができます。
きゅうり以外の品目での就農を希望される方は、農家の方のもとで技術を学んだり、農業経営に関する講習会などに参加したりする機会があります。
農地は、地主から直接購入または借用していただいております。JAや農業委員会を通じた相談も可能です。
武雄市には、充実した新規就農支援があります。今現在、就農を目指す転入者に向けた家賃助成事業や研修へ行く際に補助金を給付する農の里親事業、就農後は生産資材等の購入に対する補助としてスタートアップ支援事業や収量・所得向上のための機械及び施設の導入や改善に係る費用に対する補助として経営改善支援事業等、他にも多くの補助金があります。
■新規就農を考えている方はどこに相談したらよいのでしょうか。
まず農林課へご相談ください。来庁された際には、パンフレットをお渡しし、所得の見込みや必要資金の確保について具体的に検討していただくきっかけ作りのお手伝いをさせていただきます。もちろん、お電話での相談も承っております。
■これまでに移住して新規就農を始めた方の事例やエピソードがあれば教えてください。
これまで、20~40代で東京・福岡から移住され「みどり地区きゅうりトレーニングファーム」で研修後、就農された方がいらっしゃいます。きゅうりトレーニングファームには、農業未経験者も多く入校され、研修を通じて技術の習得や就農の心構えについて学ばれています。
■農業を始めたいと考える方が、武雄市で活動をスタートする際に特に魅力に感じるポイントはどこだと思いますか。
武雄市は、高速道路や新幹線の要所にあり、福岡や長崎及び県内各地へのアクセスが良好です。ハブ都市としての機能を兼ね備えた「ちょうどいい田舎」として、大変暮らしやすいまちです。
また、作物ごとに部会があり、積極的に参加していただくことで農家の方同士で情報交換や親睦を深める場になると思います。農業関連以外にも地域の行事や交流会などがあるので、ぜひ積極的に参加していただきたいです。それによって、地域に溶け込みやすくなると思います。
■農林課さんから、移住希望者の方にメッセージをお願いします。
武雄市では、地域との交流を大切にし、農業に真剣に取り組む意欲のある方を募集しています。農家間で品目を問わず助け合いながら暮らされています。農業に対してやる気のある方や地域に貢献したい人を大歓迎です。
新規就農を希望されている方はぜひ、農林課へご連絡ください。
武雄市の就農相談はコチラ
https://www.city.takeo.lg.jp/benri/shushoku/shunoshien/006685.html