連載⑨ 移住と仕事。武雄市の転職サポート。
武雄市商工課 山﨑洋平様／古川祐太朗様
2025/02/06 (木) - 13:00
2022年に西九州新幹線が開業し、鉄道や高速道路の結節点である武雄市は「西九州のハブ都市」として、利便性の高い魅力的なまちです。武雄市に移住を希望する方たちにとって、お仕事の情報は重要です。武雄市でのお仕事事情や就業相談の窓口について、武雄市商工課の山﨑洋平様と古川祐太朗様にお話をうかがいました。
■まず、山﨑様と古川様の簡単な自己紹介をお願いできますでしょうか。
私は白石町出身で、武雄市にはよく買い物に来ていました。民間企業で働いていましたが、近隣市町でも大きなまちで興味のあった武雄市に合併直後に入職し、現在17年目になります（山﨑様）。
私は嬉野町出身で現在は武雄市に住んでいます。祖父母が武雄市出身で、高校も武雄に通っていたため、もともと馴染みがありました。武雄市に入職して16年目になります（古川様）。
■武雄市に移住したら、どのようなお仕事があるのか気になる方は多いと思います。実際、武雄市には、どのようなお仕事があるかお聞かせいただけますか。
武雄市は、観光業が盛んで、西九州新幹線の開業以来、インバウンドのお客様が増えています。また、市内にある3,000弱の事業所のうち、小売・卸売業が30％となっています。また温泉のまちなので、旅館やホテル、飲食などのお店が15％ほどあり、その他、製造・建設・医療福祉サービス業などが約10%ずつとなっています。
武雄市は周辺の市町から買い物に来る方も多く、日用品の店舗が多いのが特徴です。
■武雄市で働きたい方が相談する窓口はどこになりますか？
基本的には「ハローワーク武雄」で就業相談や求人応募などのサポートを受けていただけます。武雄市と「ハローワーク武雄」は連携が取れていて、情報交換が盛んですし、ハローワーク主催で定期的にミニ面談会を開催するなど、雇用促進について一緒に取り組んでいます。
昨年の11月に武雄市・嬉野市・有田町の3市町連携で合同企業説明会を開催したほか、昨年の12月には武雄市・ハローワーク武雄の共催で、「合同就職面談会inたけお」を開催しました。合同就職面談会では、製造業・建設業・医療福祉系・サービス業など幅広い業種から43社が出展、80名を超える方にお越しいただきました。
合同就職面談会は毎年開催しています。面談会は、複数の企業に直接に話を聞くことができることや、自らのスキルを企業様に直接ＰＲできることが特徴です。会場での参加が難しい方はオンライン面談を設け、気軽に参加していただける工夫をしています。
合同就職面談会の情報は市のホームページやハローワーク、ジョブカフェSAGA（佐賀県が設置する45歳未満の方を対象とした就職支援施設）、東京での移住フェアなどでも提供しています。
■武雄に住んでいても、周辺の市町で働くことはあると思いますから、３市町での合同説明会は移住者さんにとってありがたいですね。他にはどのような支援を受けることができますか？
短時間・短期間で働きたい方は「よかワーク」を利用していただけます。「よかワーク」は、新幹線開業に伴い雇用の需要枠が増えることに備えて、嬉野市との共同事業で令和3年からスタートした、隙間ワークをサポートする事業です。登録制になっており、ご自身で登録後、自分に合ったお仕事を検索してエントリーしていただきます。エントリーはネットで完結できる仕組みになっており、給料は主に日払いになっています。子育てから少し手が離れた40代から60代の女性が多く利用されていますね。
また、毎月第３金曜日に、武雄市図書館で「よかワークカフェ相談会 in 武雄」を開催しています。コーヒーを飲みながら、キャリアコンサルタントに無料でお仕事の相談ができるカフェスタイルの相談会で、毎回10人程度の方が参加されています。
カフェ相談会スタッフです。
■移住して起業されたい方も多いなか、それまでのつなぎとしてよかワークを利用できそうですね。武雄市に実際に移住された方で、武雄市内で働いている方の事例を教えてください。
昨年12月から、大阪の IT 企業さんが武雄市へ進出され、武雄市内に拠点を構えて操業を開始されています。現在は、新規雇用として7名採用し、うち4名は地元雇用をいただいています。
■最後に、武雄市への移住希望者さんにメッセージをお願いします。
バランスの良いまちで、衣食住には困りません。お店のある地域がコンパクトにまとまっていて、少し行けば欲しいものを購入できるので、買い物時間を短縮できます。また温泉で日頃の疲れを癒したり、キャンプ場が近くにあってデイキャンプもできるので、都会とは違った楽しみ方ができると思います（山﨑・古川様）。
もしも、武雄市の職員を希望している方向けにお話しをするならば、市役所であれば様々な課を異動するうちに、まちのことを広く知ることができます。まちの人やコトに詳しくなれるので、多くの引き出しを持てる点が良いところです。また、退職後も地域のために活動している人も多いので、私たちのような公務員にとっても興味深いまちですね。
