本格的に新卒学生採用に取り組むため、副業人材を活用
株式会社ニッポー島根工場 内田さん
GLOCAL MISSION Times 編集部
2023/02/28 (火) - 00:00

株式会社ニッポーは、新卒人材採用を本格的に開始するタイミングで副業兼業プロ人材を活用し、2人の採用を実現しました。活用に至った経緯や効果、今後の課題などについて、株式会社ニッポー島根工場の内田さんにお話を伺いました。

株式会社ニッポーについてお聞かせください。

1964年に創業し電子技術に関わる事業を行っている会社です。具体的には、温度・湿度調節器の製造をはじめ、超音波加湿器・洗浄機の製造、ODM商品の開発・製造・販売などを手がけております。独自の製造技術を有しており、実績は6,000件以上にのぼります。

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副業人材の活用を検討されるにあたり、どのような課題があったのでしょうか。

事業の成長に合わせて、計画通りに新卒採用が進まない状況となっていました。島根県内の企業が採用活動をスタートしたときには、既に他県の1回戦が終わっているのです。県外企業の動きを把握しながら、どのように採用活動を進めるべきか。そのノウハウが社内にありませんでした。そこで、経験のある人材を探そうと考えたのです。

どのような職種の採用を目指されていますか。

当面のターゲットは技術職です。23卒では2名を採用できました。24卒では、技術系に加え営業職も若干名採用したいと考えています。

副業人材の活用については、島根県プロフェッショナル人材戦略拠点から提案があったのでしょうか?

しまね産業振興財団様から「副業人材を使ってみませんか」とお話がありました。採用に関する助言ができる人材の紹介も可能だということで、トントン拍子に話が進みました。

実はコンサルタントの方にお世話になったことがあり、コストが難点だったのです。我々としては、スポットで分からないことを教えてもらいたいのであって、何百万円も予算を組む話ではありませんでした。その点、今回の副業人材は予算的にもマッチしていたと思います。

人材紹介会社との打ち合わせはオンラインでしたが、いかがでしたか?

コロナ禍以降、お客様との打ち合わせや学生さんとの面接はオンラインで行っています。特に、不安や困ったことはありませんでした。

紹介された副業人材について感じられたことや、採用の決め手となったことはありますか?

最終的に製造業の経験がある方に決めました。技術職ですから、それなりの能力を発揮できる人材である必要があります。その方は製造業のカルチャーをよく理解されていて、ベクトルが合いました。

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副業人材とはどのような形でプロジェクトを進められましたか?

スケジュールを調整していただき、日程が合えば学生さんの面接に同席してもらいました。

また、終業後にミーティングを行い、リクルート媒体の選定やインターンシップの日数を決めたりしました。採用チームが利用している、エージェントさんとの打ち合わせに参加していただいたこともあります。

辞退率を考慮した内定者数についてアドバイスをいただき、いい学生さんたちと面接できたことも成果のひとつです。

23卒の学生については2名採用されました。その他に得られた効果や課題などはございましたか。

一連の採用活動を通して、動き出しのタイミングやリクルート媒体などについて、大体は把握できました。これを毎年の採用活動に活かすためには、知識を定着させなければなりません。採用チームのメンバーを決めて、スキルアップを図る必要があるでしょう。これまでは初めてのことに慌てて対応し、遅れながら何とかついていく感じでした。今後は先回りして動けるようにしたいですね。

今後副業人材活用を検討される企業様へ、メッセージをお願いいたします。

はじめは「副業」という言葉に少し抵抗感がありました。しかし、一歩踏み出してみたら期待以上の成果を得られました。それほど費用はかかりませんし、実際に活用することで違う景色が見えると思います。ぜひ、ご検討をおすすめします。


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