「自分らしく」人生を生きたい、「自分らしい」仕事をしたい、そう思う人は多いと思いますが、いったい何が自分らしいのだろう?「よくわからない」と言う人もたくさんいるのではないでしょうか。今回は、そんな人に向けて、自分らしさを見つけるヒントをお伝えします。
ノートを用意しよう
まず、白紙のノートを1冊用意します。ノートの種類や大きさは何でもよいのですが、絵や文字の大きさなども自由に書けるよう、罫線が入っていない、小さすぎない白紙のもののほうがよりよいでしょう。このノートに、毎日思ったことを書き込んでいきます。これは「絶対に毎日やらなければならない」と義務的にする必要はありませんが、1ヶ月に1日など少ないと、あまりやる意味がありません。できるだけ日々思いついたときに書き込んでいくほうがよいでしょう。
ノートには「自分の好きなこと」「仕事で好きなこと」「自分がいやだと思うこと」「自分がやってみたいこと」などを制限なく感じるままに書いていきます。例えばこんな感じです。
「自分の好きなこと」
・飼っている犬と遊ぶこと
・本を読むこと、特にミステリーが好きで、小さい頃からシャーロックホームズをよく読んでいた
・山に登ったり、海に行ったり、自然の中に行くこと
・ライブに行くこと 年1回夏にフェスに行くのが好きだ
・家族で焼肉を食べに行くこと
「こんなことを書いていいのかな」「こんなことを書いても意味あるのかな」などは思わないようにしましょう。あなたがどんな人なのか、整理したり、自分で気づいたりするために行いますので、自分に制限はかけずに、思いつくままに書いていきます。
日記のように書くのもよい
「きょう、仕事でこんなことがあった」などその日にあったことについて、日記のように書くのも1つの方法です。その場合「きょうは、1日事務所でいつものように書類作成の業務をした。」と事実だけを書くのではなく、「書類作成をしていたけれど、自分の考えを企画にまとめられて完成したのがうれしかった」「ずっと同じように数字を入力している時間は自分にとってはつまらない時間、お客さんと電話で話したり、どんなふうに工夫すれば喜んでもらえるのか、自分の頭で考えているときは楽しいと思っている」のように、思ったことや感じたこと、自分の気持ちを入れて書くのがポイントです。
時には「いやなこと」「つまらないと思ったこと」のようにネガティブな気持ちでもよいのですが、ただ、ひと言、箇条書き、で終わるよりは、1回2,3ページ、思いつくままに今の自分の気持ちを書いていくようにします。
自分に質問を投げかけよう
そして、次のような質問を時々自分に問いかけてみてください。
・一日の中でどんなことが楽しかったですか?
・きょうは、どんな人やどんなことに感謝したいですか?10個挙げるとしたら?
・どんな人と一緒にいて楽しいと思いますか?
・もし、あと1年で人生が終わるとしたら、どんなことをやりたいと思いますか?
・あなたの仕事の中で、楽しいと思えることはどんなことですか?それはなぜですか?
イヤだ、と思うことはどんなことですか?それはなぜでしょうか?
・子どもの頃に好きだったことはどんなことですか?
・それを考えていたり、行っていると、熱中して時間を忘れるほど夢中になることは どんなこと?
もしかしたら、すぐに答えが出てこないものもあるかもしれませんが、どんなメモ書きでも、これはあなただけしか見ないノートなので、構いません。また、「好きなこと」や「やりたいこと」を1つに限定する必要もありません。できれば、もう思いつかなくなるまで、いくつも書いてみてください。カラフルなペンを使ったり、絵を描いてみてもよいでしょう。普段は考えたこともないかもしれない自分の思いや感情にふたをしないで、率直に出してみるようにしましょう。
3週間続けてみよう
そして、このような自分の感じたこと、気持ちをノートに書くことを、3週間以上は続けていきます。書いていくうちに、自分の好きなこと、自分がいたい場所、やりたいことが見えてくるのではないでしょうか。そうしたら、こう自分に質問してみましょう。
・「自分らしい」ってあなたにとって、どういうことですか?
・「自分らしくある」ということは、あなたにとってどうして大切なのでしょうか?
・あなたは「自分らしく」人生を送りたいですか?それにはこれからどう行動することが必要ですか?
人によっては、特に仕事で自分らしくある必要はないのかもしれません。人生の中で趣味や子育て、など他の活動を通して自分らしく暮らせればよいのかもしれません。このやり方は、「どうも自分というものがわからない」「なんだかモヤモヤしている。探したい」という人におすすめのヒントです。最後の質問で行動する必要があるリストが出てきたら、あなたの人生の方向性がわかってくるのではないでしょうか。