多くの人が起業していく昨今ですが、世のなかには起業に向いている人と向いていない人がいるのは事実です。今回は、独立起業で成功したいのであれば、どのような資質が必要なのか、非常に重要だといえるものを、多くの起業家を見てきており、自分も起業した筆者が解説していきます。
1．行動力
まず、独立起業で成功するために、最も大切な資質といえるのは「行動力」でしょう。独立起業とは、何でも自分１人で実行していかなければならない仕事です。自分の専門分野があったとしても、ビジネスを販売していくこと、宣伝し、知ってもらうようにすることが必要です。ほかの人に頼むとしても、連携を依頼する「行動」を起こすことが必須です。
また「とにかく試しにやってみて、うまくいかなければやり方を変える」というようなことが起業には大切な姿勢といえるでしょう。実際に私が起業したときも、資金が充分だったわけでもありませんし、仕事の依頼がたくさんあったわけでもありませんでしたが、まず用意できたもので小さく始めてみよう、と行動を起こしました。完璧に準備しないとやろうと思えない人は、いつまでたってもビジネスを始められない恐れがあります。自分でビジネスをやることには向かないといえるでしょう。
2．前向きさ
次に重要な資質は「前向きさ」だと考えます。起業すると、うまくいかないことも失敗することもたくさん出てくるはず。普段からネガティブ思考の傾向がある人は、そこで立ち止まってつらくなってしまうでしょう。「こんなことでこの先やっていけるのだろうか？」など、ネガティブ思考の傾向がある人は、どちらかというと不安に思いがちで、安心や安定を求める傾向が強いのではないでしょうか。「前向きさ」とは、言い換えると「なんとかなるさ」と楽天的に考えるということです。独立起業とは、自分のやりたいように方向性を決められますが、決して安定している働き方ではありません。やはり「どうにかなる」と思うような前向きな人により向いているといえるでしょう。
3．自分を信じていること
次の資質は、自分を信じていることです。あなたは、自分のことが好きでしょうか？ 起業すると、多くのことを自分一人でやっていくことになります。仕事の依頼が来ても、「自分ができる」と思わないと、引き受けられませんよね。
私の知っている起業し成功した人は、すべての人が、ホームページやブログ、フェイスブックなどで自分について、自分の得意分野について、自分がよいと思っている専門能力について説明をしています。これを自信をもって伝えられないと、ほかの人に選んでもらい、そのサービスや商品を買ってもらうことができないからでしょう。自分の得意なものや、強み、自分の好きなところがわかっていて、ある程度は自分を信じることができる人であることが必須です。
4．何かしらの信念があること
次は、何かしらの信念があることです。「お金がほしい、楽な生活をしたい」が悪いということではありませんが、起業してビジネスを行う先には、何か成し遂げたいことや自分のこだわりたいこと、自分の役割だと思うことがあると困難があっても人は向かっていけます。苦しくても「私はこの役割があるから立ち向かっていく必要があるんだ！」「みんなが私を待っているんだ！」「私の成し遂げたことをこの社会に残したい」などのように自分の使命や役割というものを世界で発見した人は強いものです。
もし、「お金を稼ぎたい」が非常に大きい人は、それを得られたら、さらに何が得られるのか、考えてみるとよいでしょう。第一目標の先にある更なる目的を探す、ということです。たとえば、自分の周りの家族や、自分の会社で関わった人達を得た利益で幸せにしたい、というような目的を見つけるとよりモチベーションが高まるのではないでしょうか。
5．人との信頼関係が築けること
最後の資質は、人との信頼関係が築けることです。人から好かれる、人に信頼されるということは、ネットワークが築けるので、いろいろなことを紹介してもらうことができます。また、起業してビジネスを行うということは、お客様が要るということです。あなたのビジネスを選んでくれる人や続けて買ってくれる人を増やしていくためには、この資質は重要です。
いかがでしたか？ スキルや資金といったものは、行動力があれば後からついてくるといっても過言ではありません。少なくともこの5つのポテンシャルがあれば、自分がやろう、と思ったことは成し遂げられる可能性が高くなります。1についてはトライしてみることを続ければ変わっていけるでしょうし、2、3、4、5については、常に意識し、考えていけば、ずいぶん変化していけるのではないでしょうか。あなたが本気で起業で成功を考えているのなら、普段から心がけ、自分を信じて信念を形づくって進んでいきましょう。
