田舎暮らしの強い味方、テレワークのデメリットって?!その弱点とは?
GLOCAL MISSION Times 編集部
2022/03/22 (火) - 18:00

テレワークの普及は、二拠点生活や田舎への移住に大きな可能性を与えました。都会に仕事を持ったまま、田舎で自然の多い暮らしを満喫できる。移住への課題として挙げられることの多い仕事が確保できているわけですから、テレワークによって田舎暮らしは途端に現実味を増すことになります。ところがこのテレワークにも、注意しておきたいデメリットがいくつかあるのです。今回は、テレワークにおける従業員側と企業側のデメリットについて解説していきます。

田舎暮らしも満喫できる。テレワークの普及とそのメリット

テレワークは政府による働き方改革の推進と新型感染症の影響で、近年急速に普及しました。テレワークの普及は従業員に柔軟性のある働き方を提供し、介護や子育てで不本意な離職などをすることなく、ワークライフバランスを実現する手段として歓迎されました。

また企業にとっても優秀な従業員の確保に役立ち、通勤費の削減や事務所費用の低減なども可能なので、企業と従業員がWin-Winの関係になれるシステムとなっているのです。

一方、同じく政府の進める地方創生や二拠点生活を含む地方移住においても、テレワークは有効です。特に地方への移住は近年とても人気があり、セカンドライフはもちろん、二拠点生活などで田舎暮らしを満喫したい人にとってもテレワークは強い味方となっているのです。地方では仕事の数が少なく、また職種にも限りがあります。都会で仕事を確保したまま地方で生活ができれば、収入の安定という点ではとても安心できることでしょう。

ところがメリットばかりに思えるテレワークにも、少なからずデメリットがあります。テレワークのデメリットについて、従業員側と企業側に分けて確認してみましょう。

テレワークで発生する従業員側のデメリット

・コミュニケーション不足

リアルなオフィスと違って、テレワーク中は業務のわからないことなどを気軽にサッと訊ける環境ではありません。定期的にグループ会議やプロジェクトのミーティングを開催するように努めていても、コミュニケーション不足は発生しがちです。

・時間管理が難しい

業務に関わる時間の管理は、本人に任されていることがほとんどです。業務の開始・終了、休憩時間も本人が管理するようになっている事が多いのではないでしょうか。自分でしっかりとメリハリをつけられればいいのですが、業務が終わらないと深夜まで作業してしまうなど、テレワークでは時間の管理が難しいといわれています。

・作業効率の低下

上記のように連続して業務を行っていると、作業効率が低下することがあります。テレワーク中は、意識的に自ら休憩を入れるなどして業務効率を保つ工夫が必要です。また勤務する場所と家庭が同じ空間にあるので、業務に集中できないこともあり得ます。作業効率に関しても、仕事と家庭、オンとオフのメリハリが重要になるのです。

・運動不足

これも自己管理に入る内容ではありますが、総じてテレワーク中は運動不足になりがちだと言われています。通常勤務のように通勤がなく、またオフィス内を歩くこともありません。テレワークでは業務の合間を見つけて軽い運動をする、もしくは業務終了後にウォーキングを行うなど、自分の健康状態を自分で保つ必要があります。

テレワークで発生する企業側のデメリット

・システム構築が必要

テレワークを行うためには、セキュリティを備え外部から安全にアクセスできるシステム構築が必要になります。現在では、クラウド型で迅速に導入・運用が可能なテレワークシステムも販売されていますが、投資が必要になることは考えておかねばなりません。

・労務管理が難しい

テレワークをしている従業員の労務管理が難しいことも、テレワークのデメリット(課題)としてよく挙がります。近年はフレックスなど、柔軟な働き方ができる勤務形態も導入されているので、余計労務管理は複雑になります。パソコンのオン/オフで勤務が管理できるシステムなどの導入が必要です。

・セキュリティ性の確保

テレワークのシステムを運用するためにもセキュリティは必要ですが、データを持ち出す(テレワーク先で作業する)場合もあるので、データ運用の決め事も必要です。業務内容に依りますが、顧客の個人情報などを扱うのであれば厳格なセキュリティが必要になります。

・仕事の進捗管理が難しい

労務管理だけでなく、仕事やプロジェクトなどの進捗管理にも気を使う必要があります。定期的なミーティングやレポートなど、テレワークを行うにあたっての規則を作っておく必要があるでしょう。

まとめ

双方にメリットの多いテレワークをスムーズに運用していくためには、デメリットを把握し、従業員と企業が協力して解決策を模索する必要があります。田舎暮らしなどの多様な暮らし方を持続させていくためにも、決して他人事とは思わず、従業員側からも改善案を積極的に発信していきましょう。

<参考>

テレワークにおけるメリット・デメリットとは?
https://business.ntt-east.co.jp/content/telework_start/introduction/merit/#section03

リモートワークを利用した田舎暮らしは増えている?会社側のメリット・デメリットを解説
https://www.estie.jp/magazine/article/countryside-remote-work

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