田舎移住って良いことばかりじゃない?!移住後に後悔した人の理由はコレ｜GMT - グローカルミッションタイムズ

田舎移住って良いことばかりじゃない?!移住後に後悔した人の理由はコレ

GLOCAL MISSION Times 編集部

2022/03/30 (水) - 18:00

近年、自然の多い地域での生活やセカンドライフで田舎移住（地方移住）する人が増えていますが、中にはどうしても地域に馴染めず「失敗した」と後悔する人も少なくありません。田舎移住を後悔した人と、そうでない人の差はどこにあるのでしょうか？また田舎移住を後悔しないための方法などはあるのでしょうか？今回は移住して良かったという人たちの理由と後悔している人たちの理由、移住後に後悔しないためのコツなどについて解説していきます。

田舎移住のきっかけは？

「自然の多いところで暮らしたい」、「毎日の通勤ラッシュが嫌だ」など、ぼんやりと田舎がいいなと思っている人は多いことでしょう。ただし、生活の拠点を丸ごと移動させることは容易ではありません。移住にはほとんどの場合、相当の決意と大がかりな準備を必要とするものです。それでも田舎移住をする人たちは、どのようなきっかけで移住を決意するのでしょうか？

ある調査によると、田舎移住のきっかけは半数近くが「会社の異動や転勤」だという結果が出ています。また両親の介護などを理由とする地元へのUターンや定年退職、結婚、田舎暮らしへの憧れや環境の良い地域での子育てのために移住を決意した人も多いようです。

異動や転勤であっても、本人が地方への転勤を希望する場合があるかもしれません。ですが、移住者の多くは本人の希望ではなく田舎に移住している可能性があるといえるでしょう。

このアンケートでは移住してよかった、という人たちの数も集計しており、面白いことにその結果は約7割となりました。

移住をして良かった！という人たちの理由

多くの人たちが「よかった」と感じている田舎への移住。その理由にはどのようなものがあるのでしょうか。

このアンケートでの結果を見ると、一番は「自然豊かな環境」、次に「満員電車に乗らなくて良い」、「生活のストレスが減った」、「生活の満足度が上がった」と続いていきます。田舎への移住は自分が希望したものでなくとも、自然の多さに癒され、都会で感じていたようなストレスから開放される魅力的なものだとわかります。

現に地方移住の魅力を集計したサイトなどを見ると、魅力の上位には「自然の多さ」、「子育てへの好影響」、「生活費の安さ」、「ストレスの少なさ（通勤、人混み）」、「セカンドライフ（スローライフ）の場所として」、「趣味に専念できる」などが並びます。

こうして見ると田舎暮らしは良いことが多いように見えますが、少なからず田舎移住を後悔している人もいます。

移住を後悔している人たちの理由

田舎移住について「あまりよくなかった」という人たちもいます。このような人たちは、どのような理由で田舎暮らしが合わなかったのでしょうか？

移住を後悔している理由として、「都会に比べて不便」、「近所との関わりが面倒」、「仕事が少ない」「給料が都会で働いていた頃と比べて低い」「都会でやっていた職種がない」というものが挙げられます。また、生活必需品がすぐに手に入らない、スーパーなどが遠い、病院が少ない、娯楽施設がほとんどないといったことのほか、公共の交通機関が少なく、車が必須で経費がかかるといったものあります。

地域との関わりが強い傾向にある田舎暮らしは、子育て真っ盛りの世代には、安全面で心強い場合もあるのですが、退職後の暮らしやスローライフを楽しもうという人たちにとっては、とても面倒なものなのかもしれません。

たしかに不満（後悔）の内容としては理解できるものばかりですが、このような問題は移住前にはわからなかったのでしょうか？

移住後に後悔しないためには

たとえば住もうとする地域の近隣に、スーパーや病院、娯楽施設が少ないことは事前に調べればすぐわかることです。また公共交通機関の問題や、車がなければ不便な地域だと言うことも同様です。

では仕事はどうでしょうか？こちらも事前に調べればある程度予測のできることですし、そもそも移住してから仕事を探すのでは移住後の生活安定など望めないでしょう。仕事は、少なくとも移住前には決めておくべきことなのです。

このように考えると、移住後に田舎の不便さや仕事の少なさを後悔するのは準備不足の感が否めません。それでは「地域との関わりが面倒」という問題はどうでしょう？これは確かに、住んでからでないとわからない事柄かもしれません。

このような問題に対処するため、移住を歓迎する地方自治体では期間を限定した移住体験を用意している場合があります。期間は数日のものから数ヶ月のものまで種類はさまざまですが、実際にその地方で暮らし、地域住民と交流しながら移住先候補としてふさわしいかどうか、身をもって確認していくためのものです。田舎への移住を考えているならば、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。