田舎は本当に仕事が少ないのか?田舎暮らしを100%楽しむための仕事探しを解説します!
GLOCAL MISSION Times 編集部
2023/03/03 (金) - 19:00

地方移住を語るとき、ほとんどの人は一様に「田舎には仕事が少ないから生活が不安だ」と言います。本当にそうでしょうか?誰かが言い出した“田舎は仕事が少ない”という言葉を、理由もなく信じているのではないでしょうか?確かに都会にある仕事と田舎にある仕事は種類が違うので、都会によくある仕事は少なく見えるでしょう。ですが田舎暮らしを楽しむために、どうしても都会の仕事が必要なわけではありません。田舎に暮らすなら、田舎ならではの仕事をすればいいのです。今回は、田舎暮らしを100%楽しむための仕事探しについて解説していきます。

田舎暮らしの課題トップ3

「田舎暮らしや地方移住をするにあたって、不安なことは何ですか?」と地方移住を検討中の人に聞くと、返ってくる答えのトップ3は「仕事(収入)」と「住居」、それに「人間関係」です。昔はセカンドライフとして地方移住をする人が多く、年金暮らしを前提にしていたので仕事はあまり問題とはなりませんでした。ただし、現在のように新しい暮らしの形として地方移住が楽しまれるようになると、途端に仕事の問題がクローズアップされるようになったのです。

確かに、どこに、そしてどのような家に住むかという住居の問題や、都会よりも濃い人間関係の悩みもありますが、生活の安定をはかるためには仕事の確保が一番の問題となります。

テレワークと地元での就職はどちらが良いのか?

新型感染症の感染拡大で一気に普及したのが、テレワークによる遠隔勤務です。地方移住でも改めて職探しをする必要がなく、給与水準も変わらないのでテレワークは田舎暮らしには最適だと言われてきました。実際にテレワークで普段は地方で仕事をしながら、月に数回本社(都会)に出社する人は多くいるのです。完全に移住する場合や二拠点生活をする場合でも、テレワークにはそのハードルを下げる効果がありました。

ただ、テレワークはこの先もずっと続くものなのでしょうか?働き方改革が叫ばれ、多様な働き方が認められたとしても、企業に勤めている限り企業都合の異動や転勤などはあり得ます。勤務の環境は、会社の都合ですぐに変わってしまうものなのです。

またフリーランスの場合でも、地方で生活するに十分な仕事を継続して受注するためには、大変な苦労が伴います。都会には、同じ仕事を受注したいというフリーランスが大勢ひしめいているのです。こう考えると、テレワークによる地方での仕事をいつまで続けられるのか、現実的には何の保証も無いことがわかります。もろもろの事情でテレワークができなくなった!というときに備え、地元での就職を考えておくことは田舎暮らしを楽しんでいくために必要なことなのではないでしょうか?

田舎にも仕事はある!

田舎に少ないのは「都会によくある仕事」で、田舎にも、もちろん仕事はあります。地元密着型の仕事であれば、以下のようなものが比較的携わりやすいでしょう。

・農業
実際に自分で田や畑を用意してとなるとかなり困難ですが、地元で農業を営んでいる人を補助する、もしくは農業法人に就農するということであればすぐに始められます。また直接農作物を育てる以外にも、梱包や流通、販売などに携わる仕事があります。また近年では、IT技術を使ったスマート農業も始まっています。IT系の知見を持っているなら、その知見を大いに活かせるでしょう。

・林業
こちらも伐採や加工の仕事となると、熟練するにはかなりの時間がかかってしまいます。ただし林業も農業と同じように、運搬や販売に関わる仕事であれば無理なく始められるでしょう。

・漁業
漁業も船に乗って漁をすると考えがちですが、とても素人が気軽にできる仕事ではありません。漁業と言っても船に乗るのではなく、漁港や漁協での加工や運搬、梱包などの仕事に従事することなら可能です。また近年の漁業は漁をするだけでなく、養殖も盛んになっています。貝や魚の養殖業者が多い地域であれば、「育てる漁業」に従事することもできるでしょう。

・畜産業
牛や豚を育て、肉や牛乳を出荷する仕事です。こちらも農業、林業、漁業と同じく、関連産業の仕事が多くあります。

・製造業
地方には、都会に本社を持つメーカーの工場が多く進出しています。これらの工場に勤務するのも地元で仕事を持つことと言えますが、求人が少ない場合があります。大きな工場の周辺には地元の関連企業(工場の協力企業)が多く所在しているので、こちらに就職することも選択肢のひとつです。

・伝統工芸品
腰を据えて地元に密着したいのであれば、伝統工芸品の製造も考えてみましょう。その地域ならではの仕事ですが、近年はなり手が減っているので比較的従事しやすいと言えます。熟練となるまでには時間がかかりますが、地元に貢献していることを実感できる職業です。

まとめ

現在テレワークで地方移住や二拠点生活ができていても、新型感染症の脅威が減ったり、企業の事業環境が変わったりすればテレワークの継続性に変化が訪れる可能性があります。田舎の仕事は決して少なくありません。今後も田舎暮らしを楽しみたいと考えるのであれば、地元での就職も考えてみてはいかがでしょうか?

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