自然豊かでありながら、首都圏とのアクセスがよい暮らしやすさが魅力。日常がご褒美に
GLOCAL MISSION Times 編集部
2023/06/28 (水) - 11:00

広い県土により多くの自然資源や多彩な魅力を有する福島県。人口減少の課題解決を目指し、関係人口の創出に積極的に取り組んでいます。今回は、福島県庁ふくしまぐらし推進課 神尾正俊(かみおまさとし)さんに福島県の魅力や課題、移住支援の取組などについてお話をうかがいました。


福島県の概要や特徴を教えてください。

人口は179万人(2022年10月時点)。北海道、岩手に続き3番目に広い県土を持つ福島県は、3つの地域に分かれています。太平洋に面し温暖な「浜通り」、東北新幹線や東北自動車道により首都圏からのアクセスがよい「中通り」、磐梯山をはじめ豊かな自然と観光資源を有する「会津地方」、それぞれの地域で独自の風土や気候に応じた文化圏を形成し、魅力と見どころが多い県です。
雪国のイメージがありますが、豪雪地域から雪が降らない温暖な地域まで暮らしの環境も様々です。
また、福島県は東北の玄関口、首都圏から気軽にお越しいただき、観光やアウトドア、温泉等を楽しんでいただけるところも特徴の一つです。

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福島県へ移住された方からはどのような県だと言われますか。

移住された皆様からよくお聞きするのは、「自分らしく暮らせる県」ということです。田舎暮らしをしたい方、首都圏に近い利便性を求めている方、庭付きの広い家に住みたい方、農業を始めてみたい方など、皆様が移住に求める希望は様々です。
福島県には、広大な県土を生かした多彩な地域性と、それぞれの地域に根ざした暮らし・しごと・文化があり、幅広い移住希望者のニーズに応えられる多様性があります。
また、首都圏に近いため、家族と離れて移住してきた方でも、「“帰りたいときにすぐに帰れる”」という安心感があるというお話もお聞きします。


福島県の魅力や自慢できることを教えてください。

豊かな自然を体験できる、山、海、湖、自然公園等の地域資源と、3つの地域の異なる気候・風土や歴史・文化に根付く、暮らし方の多様性です。
採れたてのおいしい「食」があり、ゴルフをはじめ、登山やウインタースポーツ、マリンスポーツなど自然を生かした「体験」があり、多くの温泉や良質な米と水を使った日本酒などの「愉しみ」があります。
この他にもいろいろな要素が福島県にはあり、まだまだ伝えきれていない魅力がたくさんありますので、是非、福島県に来て、見て、体験していただきたいと思います。
福島県は、新幹線で90分、車で2~3時間で首都圏と行き来でき、県内の移動も東北自動車道や磐越自動車道といった道路交通網が整備され、アクセスの良さも魅力の一つです。

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福島県が直面している課題について教えてください。

全国各地の課題と共通しますが、人口減少、地域の維持が課題の一つです。
しかしながら、本県の場合は状況が少し異なります。全国的な人口減少は1年1年、緩やかに進行していきますが、本県では、震災・原発事故と避難指示区域の設定による県民の県外避難と県外からの転入者の減少というかたちで、数年分に相当する大きな人口減少を経験しました。このため、被災地域を中心に、人手不足による地域・経済活動の維持が困難という問題に全国に先駆けて直面している状況です。
震災以降、多くの皆様のご支援により、本県の復興は一歩一歩着実に進んでいますが、人手不足に起因する問題は依然として続いています。引き続き、本県では、一人でも多くの方々に本県に関わっていただけるよう関係人口を生みだす機会や環境を整えてまいります。


今回は「福島県で働く」ことをテーマとして、「副業・兼業」と「転職」に関するセミナーを開催します。福島県が「副業・兼業」をしてくださる方を増やしたい理由を教えてください。

人口減少に起因して、地域の活動や産業等の担い手の確保が課題です。本県ではそうした地域課題、地域の活動や地域の企業の事業課題に対して、副業を通じて取り組んでただける方のお力をお借りしながら解決につなげていきたいと考えております。
本県では、令和2年より県内の地域課題等と副業を希望する皆様とをつなげる福島県副業人材マッチングサイト(https://pro-fukushima.com/)を運用しており、当サイトを通じて、実際にこれまでにのべ2,006人の副業希望の皆様からエントリーがあり、373件の課題解決につながっております(令和5年5月末現在)。
本県では、副業の活動を通じて、県外の皆様に福島県をもっと知っていただき、いずれ移住を考える際に、移住先として福島県を選んでもらえるよう多くの皆様と関係性を築いていければと考えております。


「副業」される方は、どのような方が多いのですか。

本県の副業人材マッチングサイトの利用の状況として、30代が約4割、40代が約3割と、現役世代の皆様の利用が多く、首都圏(一都三県)の方が約6割を占めています。
また、副業にエントリーしていただく方の傾向として、福島県出身者や家族のルーツが福島県にある方など、もともと福島との縁があり、故郷のために役立ちたいという理由からエントリーする方と、これまでに福島県との縁はないものの、デザインやプログラミングなど、ご自身のスキルを生かせる場を求めてエントリーする方の2パターンが多いようです。
また、本業ベースで見ると、約6割がフリーランスで、企業にお勤めの方が約3割という状況です。近年は、リスキリングやポータブルスキルの観点から、副業を後押しする企業が増えていることから、今後、首都圏等の企業にお勤めの皆様への情報発信等にも力を入れていきたいと考えております。

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神尾さんは福島県で働いてみて、どのように感じていらっしゃいますか。

大学時代に首都圏で暮らした経験もあり、感じることは、「福島での普通」は実は特別なことだということです。
例えば、首都圏ほど人がいないので転勤などで新たな地域で暮らすことになってもすぐに地域の方に覚えていただけたり、知り合いになると「野菜もっていきな」と気さくに言っていただいたり、困っている時には積極的に声をかけていただいたりと、ヒトの温かさ、ヒトのつながりに触れることが多いと思います。
また、農林水産業に従事している方が多いので、いただいく野菜やスーパーで日常買いできる普通の生鮮食品(モノ)が新鮮でおいしいです。
さらに、奥会津の山間地で勤務していたときには、徒歩圏内に温泉施設があり、仕事帰りに温泉に入って帰るなど、都会では考えられないようなイベント(コト)が日常にあるところが強みではないかと思います。
ヒト・モノ・コトの一つ一つの日常がご褒美になるのが、福島県だと感じています。

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福島県の移住支援の取組について教えてください。

福島県では、本県への移住や本県との二地域居住などを希望する県外在住の方が、県内でテレワークを行う際の交通費や宿泊費、施設利用料等の費用を最大で75%補助します。
この補助制度では、本県においてテレワークで仕事をしていただきながら、滞在中に地域交流等を体験し、福島の魅力を知って、発信いただきたいと考えています。
2泊3日のショートステイ(上限:1万円/泊)、1月~3月のロングステイ(上限:30万円)の2つのコースから申請いただけますので、テレワーカーの皆様、是非ご活用ください。
詳細は、こちら(https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/11025b/teleworkijuhojo.html)  
よりご確認ください。


最後に、移住や副業などを考えている方へのメッセージをお願いします。

らしく すごす ふくしまぐらし。
“したい”が見つかる、ふくしまぐらし。
移住や副業をお考えの皆様、あなたにあった“ふくしまぐらし。”を見つけてみませんか。
ぜひ、ふくしまでチャレンジしてください!


福島県移住ポータルサイト ふくしまぐらし(https://www.fukushima-iju.jp/index.html
福島県副業人材マッチングサイト(https://pro-fukushima.com/


副業・兼業に関するオンラインセミナー

※副業・兼業に関するオンラインセミナーを開催します。ご興味のある方はぜひお申込みください。

『ふくしまに関わる!副業・兼業のススメ』 7月12日(水)19時~ オンライン
お申し込みはコチラ https://forms.gle/rmyukTzkkv75ujU37

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